2011/02/08

洗濯ヒモ 争奪戦

隣にインド人一家が引っ越してきた。

私の部屋とほぼ同じ間取り(2DK+α)だが、
風呂とトイレは外にあるという隣の部屋。

私が一人暮らしに対して彼らは6~7人という大所帯。

必然的に洗濯物が多くなる。

隣の部屋と私の部屋の境界線に洗濯ヒモを通して
使っていたが、彼らの洗濯物が侵食してくることが多々あった。

いや、いいんだよ。

私も鬼じゃないしさぁ。

でもやっぱり気分は良くない。

あっちもあっちで洗濯ヒモを通せる場所を持っているにも拘らず
ハンパない侵食率に少々辟易していたときのことだった。

一人暮らしの洗濯物なんてたかが知れているので、
普段は容認していたけれど、天気が良くなってきたことだし
テーブルカバーとか枕とかベッドシーツとか大物をゴリゴリ(もちろん手で)
洗濯していたときのこと。

外がにわかに騒がしくなってきて、
パンパンと洗濯物をたたいている音がする。

このままじゃ取られる!!!

咄嗟に洗濯を中断して外に出ると、案の定奥さんのサリーやら
子供の服が我が物顔で干されている真っ只中だった。

この国境問題は勝たねばならない!
この領土を取られたらわが国の日当たり問題は延長されるばかりなのだ!

「Exquse me. This is mine ! I want to use it now !!!」

私の中学生英語の威力を見たか!

インドでは「英語を話せる人」=インテリジェントの方式が根強いため、
ここはなんとしてもガツンと(中1レベルだけど)英語で言ってやった。

しかしながら、ドヤ顔でフフンと見つめる私に対し、
彼らの反応は冷めたものだった。

爺さん「キャー ボール ラヒー ハェン?(何言ってんの?)」
奥さん「ヒンディー セ ボリエ ナ。(ヒンディーで言ってよ。)」

うわー!英語通じない系の一家だった!!!

しかも外国人の私に対して、
ヒンディー語が分かる可能性が極めて低い外国人に対して、
ヒンディー語でヒンディー語を話すように強制するなんて
なかなかのツワモノじゃないか。

しかしどっこい。勉強している威力を見てみやがれ!

以下、間違いだらけで必死に説明する私と冷ややかな家族との会話です。

深雪「イェ メーラー ハェ。 アビー イステマール カルナー チャーヒエ。
イスリエ アープカ カプラー トラ ハター ディージェ。」
(これ私のなんです。今使いたいからあなた達の服どかしてくれませんか?)

爺さん「アッチャー、ト ハム キャー カレーン?」
(そっか、で、俺たちはどうすればいいんだ?)

深雪「(知るか!)ナヤー ワラー カリード ケ アプナー ジャミーン パル
ラガー ディージェガー。」
(新しいやつ買って自分達の敷地に張ればいいんじゃないの?)

爺さん「レーキン アープ アケーリー ラヘティー ハェ ナ?」
(でもあなた、一人で住んでるんでしょ?)

深雪「ジー、パル イェ メーラー ハェ。
アープローグ イステマール カルナー サンコーチュ キージェ。」
(はい。でもこれは私のです。あなた達が使うのは遠慮して欲しいんですが。)

爺さん「ティーク ハェ、 ティーク ハェ。ハターウン。」
(分かった分かった、どかすよ。)

深雪「thanks.」


爺さん「Do your Best !!!」


は?!


オマエ今英語使ったろ!!!!!

シレッとした顔で洗濯物をどかして家に入っていった爺さんと、
狐につままれたような顔の私のコントラストがすごい。

しかも何を頑張れって?
ヒンディー?そんなに酷かった?それとも洗濯?
え?何々?もうよく分からない。

それからというもの、その食えない一家と対面せずに洗濯ヒモを占領すべく、
早朝から洗濯をする私の姿がそこにある。

朝7時に起きてまず洗濯。洗えるものがあれば全て洗う。
洗わなくてもいいようなものを洗う。
ついでだから洗濯もするし、電気がきてるうちにお湯を沸かして風呂も入る。
洗濯が終わっても電気があったら勉強して暇つぶしするし、
そんなこんなで10時くらいに停電になるから学校行く。

え、すごい規則正しいよい子じゃない?

隣の一家に感謝しなければ。

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