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2010/12/30

生活改善を試みる

テストが終わってちょっとダラダラしてしまっていた。

具体的に言うと深夜寝て昼起きるってことなんだけど。

でも引っ越したし、なんか気分いいし、
っていうか年末だし、来るべき新年に備えて
生活改善するべきかなって思って早寝早起きを慣行。

11時就寝の6時半起き。

イイコだなー!!!

で、外食ばっかだとイタリアンばかりになっている自分に気づいた。
パスタばっか食べている。
どこ行ってもパスタばっか。

だから髪の毛がパスタみたいに伸びてんだよ、きっと。

だから、脱・イタリアンするために数日前から
徹底的自炊生活を始めた。

2食目で外食というヤワな感じは仕方ないんだけど、
今日は3食自炊した。

3食自炊って実はあんまりやらないよね。
昼は外食しちゃうよね。
でも作った!うふふん!

で、いい天気だし、掃除と洗濯して、
もう完璧なまでの主婦っぷり。
しかもまだ11時。早起きって素晴らしいな!!!

ところで新しい家には庭があるんだけど、
すごい荒れ放題。
でも草とって木を切って掃き掃除して、
なんとなく綺麗にしてみた。

そんな感じで完璧な大晦日を迎えた!!!
一人で悦に入っていたわけだけど、
今日って30日だったんだね。

大晦日じゃないね。

ダラダラしようっと。

2010/12/27

暗雲立ち込める25歳

お誕生日おめでとう!ありがとう!深雪です。

「お祝いのメッセージ待ってるよ♪」と言いたいところだけど、
とりあえずこの現象の説明が先だ。
泣きっ面に蜂というか、とにかく酷かった。

25歳になる1時間前、お腹がゴロゴロ言い出した。
気にせず布団に入って無理やり寝ようとするも、
お腹が痛くて眠れない。

どうやら夕飯のトマトソーススパゲティと
食後のミルクコーヒーの食い合わせが悪かったようだ。

しばらくウーンウーンとうなっていたが、
「これは吐いたほうが楽だ」という結論に達し、
トイレでちょっとアレしたら大分スッキリした。













0時過ぎてる。

25歳の誕生日を嘔吐と共に幕開け。
嫌な予感がする。



しかしまぁ仕方ない。

朝起きたら清々しい気持ちになっていることでしょう。

そして眠りにつこうとするが、なかなか睡魔は訪れない。

ごろごろごろごろ寝返りを打っていた時、
隣の部屋からかすかな物音が聞こえた。

カサカサカサカサ・・・・・チッチッ!!!

ネズミだーーーーーーー!!!

急いで懐中電灯を手に音の出所を探す。








どこだー!









しかしすばしっこいミッキーさんは既に姿を潜めている。

仕方なくベッドに戻り、寝ようとすると、またあの音。

カサカサカサカサ・・・・・チッチッ!!!























どこだー!


















しかしすばしっこいミッキーさんは既に姿を潜めている。

こんなことを数回繰り返していると、
運良くミッキーのツマミ食い現場を発見。

外に追い出すことに成功し、ホッと一息でベッドに戻る。

時計を見ると2時半。

何やってんだか・・・。

そしてウトウトしていると、寝室のすぐ外にある風呂場から
水の落ちる音がする。
しかもかなりの勢いで落ちているので、なんだなんだ?!
と思いつつも、寒くて布団の外に出られない。
すると音が止み、風呂場のドアが開く気配。
そして寝室のドアが開く。

外が妙に明るくて、逆光のせいなのか顔の見えない
真っ黒の人がベッドに近づいてきた。




















という自分の悲鳴で夢から覚めた。

しばらく呆然として、夢と現実が区別つかないので
ドキドキしていたけど、夢だと自分をなだめて眠りにつく。

時計は3時半。

そろそろ寝たい。

そして寝ようと布団をかぶると、


カサカサカサカサ・・・・・チッチッ!!!


またネズミだーーーーーーー!!!


急いで懐中電灯を手に音の出所を探す。
















どこだー!


















今度はかなり近いところから声が聞こえる。

気配を潜めて音の在り処を探すと・・・・



















自分の腹が鳴っていた。

なんで眠れないんだ・・・なんでこんなにも眠れないんだ・・・。

誕生日なのに酷すぎる。

現在朝の7時半。

これから始まる一日が憂鬱になってきた。

案の定下痢してるしね。

2010/12/24

年とったのか?

今まで「冬でもコールドドリンク!深雪です。」
スローガンに掲げて生きてきたけど、
いかんせん「さみぃ!」と思い出してからというもの、
やれミルクコーシーだ、やれレモンチーだ、
やれレモンハニーチーだなんだって、横文字のものを
飲むようになった。

前までは「水」だったのに、なんだこの欧米化は。
私の中の日本の心が泣いていますよ、こんばんは、深雪です。

27日が誕生日ですよって宣伝も空しく、
遠くインドで25歳になろうとしているけれど、
つい最近まですっかり忘れていた。

そして今日、世間はクリスマスイブなわけだけど、
そんな気配を微塵も見せずにバラナシは今日も元気です。
おととしまでは確かにわくわくしてたし、
「仕事帰りに新宿いかねば!」といそいそしていたんだけど、
なんか昨日「わ!鼻の中真っ黒!綿棒綿棒・・・あれ?明日クリスマス?」
と、ふと思い出す程度の存在になってしまった。

これは一体どういう現象だろう。

サンタクロースがいるか否かはちょっと伏せようと思うけど、
なんかこう未知に対する興味が薄れてきてしまったんじゃないかなと思う。
そして現実的な「プレゼント」という餌について考え、
大人の階段を昇っているんだきっと。

日本のみんなはクリスマスをどう過ごしているんだろう。
Yahoo!とか見ると、「まだ間に合う!クリスマスプレゼント最前線!」とか
色々やってるけど、え、みんな、忙しいの?

とりあえずクリスマスだし、
カレーでも食べて過ごそうと思うんだけどどうかな?


ハッピークリスマス!

2010/12/17

3度目の引越しが終わった。

5ヶ月で3回の引越しをするという軽業を
やってのけました。おはようございます。

前の部屋が1Kだったのに対し、
今度の部屋は2K+Sだからだいぶ大きくなった!

いやいやでも、部屋自体はすごくでかいので満足です。

引越し前に部屋を掃除したけど、
まーこれがえらいホコリ。
日本でも6年間で4回引越しをしているので
色んな部屋を見てきたけれど、
日本の部屋はなんてキレイなんだと思わざるを得ない。

基本的にきれいな状態で部屋を提供してくれる日本に対し、
こっちは前に住んでいた人のいらないものが
散乱している状態からスタート。

そいつらを片付けつつ、棚やトイレのドアにペンキを塗る。
ペンキ塗ったの初めてだったけど、
意外と上手に出来たんじゃないかな。
と、大抵の人からは見えないのでそう言っておこう。

窓のドアは外れてるし、網戸は破れ放題。
そんなのを逐一直しては部屋を作るここ数日。
いい加減私のマッスルも悲鳴をあげている。

でもついに部屋が完成しつつある。
テーブルがないので古いベッドをテーブル代わりにして使っているが、
友人に「これテーブルにしたの!丁度いいでしょう!」というと、

「女の子がジーンズを履いても男にならないのと同じ理由で
これはテーブルではないと思われます。」

と言われた。
その辺は気にしないっつーの。

とにかく今日で部屋は完成させるつもり。
ひたすら寒いのでブランケットも買わなければ。
っていうかむしろ水風呂をお湯にすべく
コイルを買わなければそろそろ凍死する。

インドに来たら遊びに来てね!

2010/12/14

バラナシの現在の様子&近況報告

バラナシの現在の様子

メインガートのプージャは再開しています。
見る事も出来るみたいです。
ビシュワナートの店も今は開いていますし、
徐々に活気は戻ってきたようです。
ベンガリトラは今までどおりほとんど変化はありません。
レストランやゲストハウス、お土産屋に困ることもなさそうです。

BHUやその他のガートも今まで通り。
ですが、ガート沿いは夜は人通りが少ないです。
テロ以外の事件も色々(痴漢とか)あるので、
閑散としている場所にもご注意ください。
「去年は賑やかだったのになー」という場所が
意外と静かだったりします。
特に女性の一人にはご注意ください。

相変わらず警察は多いですし、
警戒態勢はとられていました。

また、(インド人でも外国人でも)友人が被爆で
入院されている方がいらっしゃっても、
お見舞いは行かないほうがいいと思います。
病院内には警察も多いですし、
行くと(現地の人ですら)かなりの手続きをしたり
色々聞かれたりするようです。
インドの警察は日本の警察のように親切ではありません。
(平気で人を棒で殴ったりもします。外国人は大丈夫だと思うけど・・・)

また犯行声明ではテロが続くとのことなので、
バラナシ以外でもインドは安全とは言えないと思います。

これからインドに来られる方が
安全に良いたびが出来るよう祈っています。

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近況報告

日当たりが超悪くて家に居付かない日々が続いていたので
部屋を変えることにしました。

またー?!という感じ。

でも日本でも引越し病だった私には
こんなペースで十分だ。

今は一部屋だけど二部屋の部屋になります。

泊まりに来てね!

そして最近パーラク・パニール(ほうれん草とカッテージチーズのカレー)
作ったぞ。すごい美味しくて転げまわるかと思った。
そこはわずかに残る自尊心でやめておいたけど。

さ、引越しの準備でもするか。

るーるるるー

2010/12/09

バラナシ テロの経過報告

日本人観光客が一名負傷しましたが、
軽症のようです。
その他の日本人の被害は今のところ確認されていません。

また、現在メインガートは閉鎖中で、昼間も入ることは出来ません。
また、今日見た限りでは
ゴウドリヤというメイン交差点からメインガートまでの
大きな道は全ての店が閉まっています。
(いつまで閉店かは分かりません。)

ビシュワナートガリやゴールデンテンプル方面の
サリーやアクセサリー、お土産を売っている道も
全ての店が閉まっていました。

今は警察の巡回や監視がすごいです。
プージャを中止しているかは分かりません。

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私の友達のハガキ売りの女の子が負傷したと聞きました。
重症のようで心配です。
ヘリテージに入院しているようですが・・・。

これがテロなんだと痛感しました。
ただいつものようにハガキを売っていただけなのに
今入院せざるを得なくなってしまう。

彼女や多数の負傷者の方々が
一日も早く回復することを祈っています。

どんな理由であれ、テロを許すことは出来ません。
酷く悲しい出来事です。

2010/12/07

【更新】バラナシで爆発事故がありました。

【更新】
以下日本で発表されたニュースです。
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120701001021.html

インド聖地でテロ、1人死亡 ガンジス川岸に爆弾

 【ニューデリー共同】インドでヒンズー教徒の最大の聖地として知られる
北部ウッタルプラデシュ州バラナシのガン ジス川岸で7日、爆弾テロが起き、
PTI通信によると、1人が死亡し、少なくとも20人が負傷した。

インド国内でテロを繰り返しているイスラム過激派「イ ンディアン・ムジャヒディン」が
報道機関に犯行声明を送った。
犯行声明は、ヒンズー教徒とイスラム教徒双方にとって聖地とされる
同州アヨドヤのイスラム教礼拝所の土地の帰属争いが背景にあるとしている。
今回の爆弾テロを契機に両教徒による対立が先鋭化する恐れもある。
在インド日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。
ガンジス川西岸には「ガート」と呼ばれる階段状の身を清める場所が続き、
ヒンズー教徒が巡礼。外国人ら多くの観光客が訪れる。

【更新おわり】
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インド時間の6時半頃、(日本時間の22時頃)
バラナシのメインガートで爆発がありました。

詳しいことはまだ分からないのですが、
今のところ日本人の被害者はいないようです。

また日本人留学生も(連絡が取れる範囲では)無事です。
私も離れた場所にいたので無事です。

一応報告まで。

また、これからバラナシに来ようとしている人が見ていたら、
十分注意して、というか、メインガート付近の見学や
人が多い場所の見学などは
しばらく(事態が判明して沈静して決着するまで)
やめたほうがいいと思います。

私もしばらく外出は慎みます。

念のため現状報告まで。

2010/12/04

その不必要なまでの記憶力に敬礼

ここ数日体調を崩していたんだけど、
今日ようやくよくなったのでぶらり散歩。

本当は天気もいいしガートに行こうと思ったんだけど、
マットレスとテーブル欲しかったから大通りをブラブラしていた。

イーバカフェでお気に入りのラップをむしゃむしゃ食べて、
ゴウドリヤ方面にのこのこ歩いていた昼下がり。

ぼけーっと歩いていたら後ろで誰かがわーわー言っていた。
でも誰かがわーわー言っていることは良くあることだから
全然無視して「あらこんなところにスイーツショップ」なんて思いつつ
優雅に散歩を楽しんでいた。

しかし、そのわーわーが全然遠ざからない。

それどころか、ますます近づいてくるし、
言っていることがヒンディー語じゃないような気がした。

なんだか気になって耳だけ後ろに向けると、
どうやらこう言っていたようだ。








「ヘイ!アーンジェーンピン!ヘェーイ!」

は・・・まさか。

この人、私に向かって安全ピンって言ってる?!

過去のブログにあるように、
私の変な趣味が招いた皮肉な結末。

がばっと振り向くと、満面の笑みのおじさん約一名。
私の名前を安全ピンだと信じて止まないその笑顔。

うう・・・良心が痛む。

「イヨォーゥ!アーンジェーンピン!ハウアーユー?!」

「ふぁ・・・・・ふぁーいん・・・」

「俺一目見て分かったぜ!お前が安全ピンだってこと!」

「あはは・・・サンキュー・・・」

「オートリキシャで一緒になったじゃないか!安全ピン!」

「・・・うんうん」

「あれ?どうした?人違いか?お前、安全ピンだよな?!な?!」







お前、安全ピンだよな?????




通常この質問に大してYesと胸を張って答える人は
いないだろう。

こんなのが教科書の例文に載っていたら
この教科書使えねぇ!って思うし、
そもそも世が世なら侮辱罪の適応範囲内だ。
ここがアメリカなら訴訟沙汰だし、
渋谷のギャルに言ったら「キモーイ」で一蹴されること間違いなし。

しかし、いまさら引くに引けない。

そもそも自分を偽って安全ピンと名乗ったのは私なのだ。
日本人たるもの二言があってはならない。
私が安全ピンであることは彼の中では絶対だ。
安全ピン=私のアイデンティティでもある。

安全ピンある故に我あり、だ。

彼にとって私が安全ピンであることは火を見るより明らかだし、
そのことは「一目見て安全ピンだと分かった」と豪語している
彼の言葉から用意に予測できることである。

故に、私は自らを安全ピンとして名乗り、
安全ピンとしての役割を全うしなければならないと言うわけである。

証明おわり。

というわけで、もうどうでもいいよ!と半ば投げやりになった私は
彼の希望を打ち砕くことなく安全ピンとしての生を全うすることにした。




「イエース!マイネームイズ 安全ピン!」



その瞬間、まさにその刹那。


日本人旅行客がずっとこっちを見ていた。

あ・・・と思ったときには既に遅し。
去っていく日本人旅行客の口には明らかに冷笑が浮かんでいた。

誤解を解きたいとも思ったが、徐々に遠ざかる彼らの背中を
ただただ安全ピンとして見送るしか出来なかった。

「俺たちはベストフレンドだ!な!安全ピン!」

このときほどインド人を鬱陶しいと思ったことはない。

そして愛しいとも。

冬到来

朝、寒いなぁ寒いなぁって
なかなか布団から出られなかった最近。

薄手のカンバル(ブランケット)を2枚重ねて
蚊帳の中にうずくまってうとうとしていた。

なんか外がうるさいなぁと思っていたけど、
朝は野菜売りのお兄さんや牛乳屋のおじさんが
「ジャガイモ!トマト!オクラ!」とか叫びながら通るし、
新手の商売かしら?としか最初は思っていなかった。

でも、5分経ち、10分経ち、まだ同じところで声がしているから、
なーんだろ、と思って気になっているうちに尿意を催した。

トイレに立つとき、何とはなしに声の在り処を探すと、
人通りの少ない住宅街(これまた少々お金持ちエリア)の道端に
シャツとルンギー(腰布)、裸足のおじさんが一人立っていて、
何か必死に叫んでいた。
静かな通りなので人はほとんどいないけれど、
住宅街だけあって家の中には出勤前で家族みんなが揃っている
そんな時間だった。

用を足して、寒い寒い、布団布団と戻ろうとしたけど、
なんか気になって耳を澄ませてみた。

最初は「ベーター(男の子供)」とか「モーター(太い、厚い)」とかしか
聞こえなかったけど、聞いているうちに(同じことを繰り返しているから)
なんとなく分かってきた。

多分、「僕は貧乏だから子供たちのためにも厚手の毛布をください」
と言っていたと思う。

意味が分かった以上、悩んだ。
確かに最近はすごく寒いし、常夏インドに住んでる人たちにとっては
日本人にとって氷点下かってほど寒く感じるんだと思う。
冬大好きな私でさえ、最近の寒さは寒い。
鼻冷たいし手足冷えるし唇乾燥するし、冬だなぁと思う。

早朝は霧が出て、昼間とは比べ物にならないくらい寒い。
その中に薄着で裸足のおじさんがブランケットを欲してるのは
至極切ない気がした。

で、「じゃあブランケットあげるの?」と言われると
またそれはちょっと迷った。
私もブランケットが余っているわけではないし、
むしろ買い足そうと思っていたくらいだし。
値段もこっちに住んでいる以上、痛い出費なのには変わりない。

それから何かの本で読んだけれど、
「喜捨」に対してインドの人々は、「当然」と思う節があるそうだ。
うろ覚えだけど、「喜捨」するのは喜捨する人の自由。
自由というか、ある意味自己満足。
喜捨をすることで罪が軽くなると考えている。というのが
簡単で乱暴だけど喜捨する人の気持ちだそうだ。(多分)

で、喜捨するからには貰う人がいなければ意味がないわけで、
要するにボランティアをするという背景には
困っている人・事がないといけないわけだ。
だから、喜捨する人がいれば貰う人がいて当たり前。
当たり前だというか、自然。

自然なことに対して大きな感謝を表現することはない、
喜捨する側も何も期待していない、と
簡単に言えばそんなようなことが書いてあった気がする。

それを読んで、新しい考えに触れたような、
それが私にもできるだろうか、と考えさせられるような気持ちになった。

でも、例えばもしここで私がブランケットをあげたとして、
御礼もなく当たり前のように去って行ってしまったらどう思うだろうと考えた。

そうだとしたら間違いなく私は嫌な気分になって、
「あげなきゃ良かった!返せ!寒い!」と思うと思う。
心から空しくなると思うし、その人のことを軽く憎むと思う。

そんなことを考えてから、
「あー私の親切ってのは感謝という見返りを期待しているんだなぁ」と思って
なんか恥ずかしいような切ないような気持ちになった。

しかし実際問題は別で、良心というものが頭をもたげてくるし、
「また新しいの買ったらいいじゃん。」と思って彼にブランケットを
あげなければ!とも思ったりした。

長々と書いたが、結局どうしたかと言うと、
あげなかった。

あげなかったというか、あれこれ悩んでいるうちに
彼はどこかに行ってしまった。
何の決心もつかないであたふたしているうちに
このエリアに見切りをつけたんだと思う。

わたしはどうすれば良かったのかまだ分からないけど、
考えなければいけないような気がする。

そんなことを考えていたら夜になった。
ご飯作らなきゃ・・・と思ったら米もないし野菜もないし
見事に何もないでーす!キラッ!って感じだった。

玉ねぎ(極小)が一つ転がっていたから、
茹でてみた。

かじってみた。

甘かった。

こんな思いになるなら食べなきゃ良かったと思った。

非常に切ない気持ちで一日を終えた。

瞼の奥に浮かんだ光景は母でもなく父でもなく
餃子の王将だった。

2010/12/02

大失態・・・

日本語の授業で大失敗というか大失態を犯した。

その日の私の体調はまぁ悪いと言えば悪いけど、
授業できないほどではない。といった感じだった。

例によってプリントを作ったり宿題を作ったり、
動詞の活用を作ったりテスト範囲のまとめを作ったりして、
迫り来るテストに備えて色々とまめまめしく動いていたのだ。

普段は2時半から授業だけれど、1時からやりたい!とのことで
1時から3時までの2時間授業をすることになっていた。

教壇(わ、かっこいいな。)に立っているうちに、
あ、なんか具合悪いかもと思ったけれど、
残りあと15分、ラストスパートで乗り切れる!

この甲斐甲斐しく作ったプリントを渡したら終わりだーと思っていた矢先。

「じゃあ、このプリントを来てない人に渡してね。」

「先生、この人、先生の授業分かりにくいから来ないんだよ」







ガーーー-ーーーーーーーーーーーーーーーン

そして運悪くその生徒が到着。
なんつータイミングで・・・。

いっぱいいっぱいの私の目からはあろうことか水が。

授業に来たら先生の目から水は出てるわ、
他の生徒はおろおろしてるわ、
さぞかし驚いただろうに。

トイレに駆け込まねば!と思ったが、
人がいる部屋を通らなければトイレにいけない構造。
堪えようとするほど流れる水。
まるで人間水洗便所のよう。まいった・・・。

その後、謝罪のメールが来たけれど、
むしろこっちこそゴメンなさいっていう気持ちでいっぱいになった。
わだかまりを残したらだめだと思い、メールを返信することにした。

「最初から怒ってません。勉強頑張ってね。」

そうよ、あなた勘がいいから、きっとテストでも一番を取れるはず。
物覚えがいいし、頭の回転も速いし、100点も夢じゃないはず!
頑張ってね、先生、応援するわ!

そして返事が来た。










「おりがと ごじゃいまし」

あ・・・・・・。

先生って大変。もう泣かないぞ。当たり前だけど。
という大失態をしたのでがっくり落ち込んだ今日この頃だったのでした。

負けるもんか!!!

2010/11/24

もうすぐテストだが。

12月の初旬~中旬に、中間テストが行われる。

現在形と命令形と未来形と類義・対義・外来語のペーパーテスト、
それから面接。口答試験ってやつですよ。

筆記も口頭も40点以上が合格らしいので、
とりあえず大丈夫だろうと余裕ぶっこきな毎日。

テスト勉強はしていないけど、
ヒンディー語が最近楽しいことになってきた。

趣味で日本語や日本特有の文化・性格について
日本で色々まとめたものがあるんだけれど、
最近それをヒンディー語に訳す、という遊びに熱中。

辞書を引っ張り出したり、知ってる単語だけで文章を書いたり、
チェックしてもらったり書き直したり、
これを聞いた限りではかなりカッコいいことをしてるんじゃないかって
錯覚に陥るけれど、残念ながらテストには何の役にも立たない。
つまりただのお遊びだよー。

しかし。

日本語クラスが終わったあとで、
生徒さんが日本について色々質問してきたので、
私が書いた拙いヒンディーノートを見せたところ、
思いのほか良い反応が返ってきた。

「先生!これ先生が書いたの?!」

「もっと書いてもっと教えて!これ面白いよ!」

わー嬉しい。まさかこんなところに私の成果が発揮されるなんて!
もっと書くよ、もっと書くよー!

さらにこんな嬉しい言葉も。

「ヒンディー語勉強して半年でこんなに書けるなんてすごいよ!」

それほどでもー!照れるぜー!もっと言って!

褒められて伸びるタイプとして名を馳せる私としては
これは頑張らずにはいられない!
書いて書いて書きまくって、友人にチェックを頼んだところ、
こんな言葉が返ってきたよ。



「めんどくせぇよ。」


そりゃそうだ。

生徒さんに見せたのは2回チェックしてもらった
もはや本番の一品。
文法ミスもスペルミスも意味わかんない文章も全部修正された本番。

一方友人が見るのは文法ミスもスペルミスも意味わかんない文章も
盛りだくさんの一品。
「意味わかんないから英語で書いてもってこい!」

「英語できないからそれはできない!」

「じゃあこの意味を下手でもいいから英語でちょっと言ってみろ!」

「無茶なこと言うな!be動詞すらわかんないのに!」

「偉大なバカだな!」

「ガーン!」

そんなやり取りの末に誕生した文章を見ていたら
そりゃ感動してもらえるわ。

というわけで人に迷惑をかけまくる私の趣味はまだまだ続く。

最近徐々に寒くなってきて、お風呂が辛くなってきた。
まだ水風呂で頑張ってるけど、ちょっと泣きが入りそうなので
お湯にすることを検討中。

まぁ、来月だな。耐えよう。

2010/11/14

シェアオートは人生が詰まっている。

最近シェアオートをよく利用している。

シェアオートとはオートリキシャをシェアする、ということで、
5人の客+運転手がオートリキシャにギュムギュムに詰め込まれて
5キロほどの道のりを共にする行為のことを指します。

しかも値段は一律10ルピー
安い!早い!お得!!!の3点セットで利用しまくりなわけですが、
移動中もまたこれが面白い。

まずは主要な場所に行き、「ランカー!ランカー!」とか
「ゴウドリヤ!ゴウドリヤ!」とか、行き先を叫ぶおじさんの元に行く。

女性は危険防止のため必ず後ろの席に乗るのが鉄則らしく、
後ろに既に座っているおじいちゃんをも前に押しやって後ろに座る。
いやいやいやいや!って言いたくなるくらい高齢のおじいさんに
どいてもらうときの罪悪感たるやすごい。
私のほうが握力あるぜ・・・と思うけど、まぁ好意ですからね、
座らせていただきます。

で、あとは降りるときに10ルピー渡して終わりなわけだ。
なんて簡単。なんて便利。まさに市民の足。

乗っているときも楽しい。

100キロあるんじゃありません?というおば様2人に囲まれたときは、
半分おば様のヒザの上に乗せてもらった。
降りるときに、「ソーリー・・・」と言うと、

「あたしら、でかいからね!わっはっは!」

と豪快に笑って去っていったおば様。

心もでかい!

またあるときは、細い嫁と(赤ちゃんを抱いている)太った姑。
「帰ったら沢山食べなさいよ。ただでさえ痩せてんだから!」と姑が言うと、
「お義母様みたいになってしまいますから・・・」と対抗する嫁。
「太っちゃうもんネー」「ダァダァ!」なーんて子供に言ったりして。

こともあろうに私を挟んでの喧嘩の勃発。
舌打ちの連打はストリートファイターのコンボの比じゃない。
このときばかりはリキシャ内が静まり返っていた。
気まずさを感じていたのはおそらく私だけで、
前の男性陣は楽しんでいたんだろうケド。

市民の足だからこそ、市民のドロドロとか見えちゃったりして楽しい。
ヒンディーの勉強という名目で明日も是非利用させてもらうとしよう。

ちなみに本日キッコーマン様を購入しました!
これで日本食が作れる!煮物作れる!やっほーーーい!!!

2010/11/11

小テストじゃー!

今日の授業は小テスト。

実際の試験を想定して、問題文もばっちりヒンディー語。
アビャース(問題集)から出るということで、
前日の夜勉強しました。

と言うのは冗談。

ちゃっかりDONというDVDを観てしまった。
薦められてつい・・・。

でもまぁ、試験範囲は少ないし、
内容的にも難しくないから大丈夫でしょう!
と、タカをくくって挑んでみたところ・・・。

あ、あれ?問題文の意味がわからない。

ニーチェー リケー バーキョーン メン カリー スターン パル・・・・

バーキョーンって何?

スターンって何?

下に書かれている文章は簡単なもので、

シーターは毎日5時に学校に行く。

とかその程度だけれど、

え?これをどうしろっていうの?

とりあえず勘で解いてみた。

多分これは間違い探し、これは命令形に直すやつ、
これは未来形に直すやつ・・・

小学校の頃からそうだけど、私、見直しの作業が大の苦手。
サッサカやってサッサカ出すと、案の定凡ミスが出てしまった。

しかーし!

20点満点中18点で、クラス2位になりましたよー。

小テストごときで2位って言われてもねって感じですが、
むしろ満点取れよって感じですが、
今日はご褒美として日本語の本借りてきちゃった。

明日からまた頑張るぞー。

テスト近い。12月の第一週にあるみたいなので
気合入れて頑張ります!

2010/11/09

雨に打たれる火曜日

打ちひしがれている。

今までほとんど来ていなかった生徒が今日来ていた。

復習しなきゃいけないからこんな質問して、
こんな問題出して、このプリント配って、あれやこれや、って
準備してきたけれど、正直困った。
今日これやったら、絶対彼は意味不明で困るだろうな。

「俺、Part 2以降全然わかんないから。」
そう言ってつまらなそうに座っている生徒。

来てないんだから当たり前じゃん!と思ったけど、
全部復習しなおすわけにいかないのでどうしようかな・・・と悩んでいた。

すると、「俺、わかんないから、今日は漢字やろう。んで、終わりにしよう。」

すごいナメられっぷり。流石にカチンときたけど、
とにかくラチタ先生と今後について話し合ってからにしよう、と、
今日は漢字をメインに進めることに。

しかし、「意味わかんねー!!!」と言って喧嘩腰に質問されて
正直神経が磨り減った。
周りの生徒が「だから、先生こう言ってたんだよ」とフォローしてくれたけれど、
それすらも悲しい。
私がイライラしちゃだめだ。と思って、「分からなかったら詳しく説明するから」と言うと、
鬼のように早いヒンディーで質問される。
今までそんな早口だったか?!と思いつつ、えーと、えーと、
と答えると、「だめだ、俺の質問全然わかってねーよ。」と言われたことだけ
分かってしまった。ちーん。

帰り際、「俺、授業出てなかったからさぁ、土曜日やってよ。エクストラクラス。」
と言われ、まぁやろうと思っていたからOKしたけど、
その前に一言なにかないの?

と、まぁ愚痴を書いてしまったけど、
原因は私のヒンディーが拙いからというのは否めない。
もっとうまく説明できたら、と思うことはいっぱいあるし、
私のせいでやる気を失わせてしまったのかしら、とも感じた。

私がヒンディーうまくなれば言いと思うけど、一朝一夕にはうまくいかない。
まだ人に教える器ではないよなぁ・・・としょんぼり。

怒り半分、悲しみ半分。

悶々としています。

2010/11/08

本業に戻らなければ。

日本の小説を借りられるお店があり、
最近ちょこちょこ行っては本を借りて、
次の日返さないと延滞だからむりくり読んで・・・とかやっていました。

意外と品揃えが良くて、「これ読んでない、あ、これ読んでない」みたいに
次々借りまくったわけです。
東野圭吾の「白夜行」とか「今更?!」みたいな本まで読んだりして。
800ページ以上の大作だから、カフェで読んだりガンガー沿いで読んだり
家で読んだりして翌日返して・・・の繰り返し。

で、寝不足でむにゃむにゃ~とか言ってるうちに日本からお友達が来てくれて
僭越ながら観光案内役を引き受けたりして。
ボート乗って朝日とか見たりして、なんだか新鮮な気分になった。

で、ヒンディーやんなきゃ!って思ったんだけど進んでいない!
上達したね、というありがたい言葉を先輩たちから受けてはいるものの、
自分では上達してねぇー・・・とちょっと焦りを感じてる。
毎日外に出るようにしているし、日本語クラスがあったり買い物だったり
とにかくちょこちょこ動いてはヒンディーを使うようにしているけど、
机に向かわないと「THE・勉強してます」という納得感は生まれない。

ディワリも終わったことだし、明日から授業再開だから、
ここらで気合を入れてやることにしよう。
12月にテストもあることだし!

ダイエットと同じこと言ってるな。
ダイエットも勉強も明日からだ!

寝ます!しーゆー!

2010/11/01

5分。5分の威力たるや。

すっごい具合悪くて、
死ぬ、これはほっといたら昇天する、
そんな気分で数日過ごした。

お腹が痛むたびに、
一生痛み続けるんじゃないかしら・・・と不安になった。

熱はあるか分からない。
しかし、薬を。薬を飲まなければ。

放っておいたら治らないかなーと思って飲まないでいた、
以前買った風邪薬に手を伸ばす。

風邪じゃなかったら意味ねぇ・・・と分かりつつ、
病院までたどり着く元気もないので、
気休めに飲んでみた。

数日間食べていないので胃は空っぽ。
それなのに、インドの強い薬を1錠まるまる飲んでしまった。

あぁ、これでまた胃痛が復活したらバカみたいだ・・・





5分後、完治。

コント?っていうほど熱っぽさも胃痛も吐き気もなくなっていた。
インドの薬が強くて効いたのか、もうよく分からないけど、
薬ってそんなに即効性あんの?って位の速攻。

ふいに、スラムダンクで「速攻!」って
ゴリが言っているシーンを思い出した。

そうか、体内はバスケのコートで、
ボールが薬だったわけだ。

薬を手にした湘北バスケ部は速攻!っつってゴールしたわけか。
で、ピピー!試合終了!なわけか。なるほどね。

諦めたらそこで試合終了だよ・・・ってことは、
薬を飲まなければ私は終了だったわけか。
セーフセーフ。

というわけで、元気です。
みんな!心配かけてゴメンね☆
明日からまたヒンディー頑張るっちゃ♪♪♪

って言いたいけど、意外と1通しかメール来てなかったし、
「大丈夫?あ、アドレス変わりました。」という内容。
なーるほどね、ってことで納得した。
拗ねてない。拗ねてないぞ。

2010/10/29

きたきたきたきたよぉーっ!!!ぺヤング!

全然タイトルは関係ないんだけど、
ここ3日ほどすこぶる体調を壊している。

意味の分からない胃痛と吐き気に2日間悩まされ、
本日ついに熱が!

これは多分

なんか暑いなぁ、ファンつけてるのに。って思って、
道行く人に「今日、暑いよね!」と言いまくっていたら
ものすごく怪訝な顔をされた。
そりゃ突然外人に本日の気候、私にとっては暑いのですが・・・
告白されたら怪訝な顔の一つや二つ
惜しまず披露するよね、ね。って思って気にしていなかった。

それに、体がやけに鳥肌っぽくなっていたし、
撫でるとピリピリするなぁって思っていたけど、
あーこれあれだ、なんだろう。わかんないけどちょっと風邪だ。って思っていた。

体の関節がイテーって思っていたけど、
寝すぎたね、これは。としか思っていなかった。

顔が赤いのもライトが赤みがかっているせいだと思っていたし、
だるいのは運動不足だと思っていた。

総合すると、熱かもしれないって気づいた。

でも体温計ないから、
「ねぇ、それ、ホントに熱?大丈夫?!って言ってもらいたいだけじゃなくて?」
と訊かれると、痛いとこ突くなぁ・・・そうかも。って思ってしまう。

これ、熱?それとも被害妄想?
そんなこと考えていたら今日が終わったわけだけど、
トイレ行くのもめんどくさいくらい体がだるいってことは
風邪は引いていると思うんだよね。

風邪引いてるってとこは否定されたくないんだけど・・・
どうなの?この症状。

いや!でもゴロゴロしすぎて体が痛いだけっていう可能性も否めない。

吐き気もさぁ、空腹なんだよって言われたら
手をポーン!って打ってなるほどね!って感じに流されちゃうし。
胃痛はあれだよね、油物食べ過ぎてんのよ、控えなさいって言われたら
ハイ!ドクター!ってなるしね。

さて、私は薬を飲むべきか飲まないべきか。

ぺヤング食べたいよ。すごく。

2010/10/24

キレイと汚いの境界線

道を見ていて思ったんだけども、
インドの道にはなんでこうもゴミが落ちているのか。

日本の道を思い出してみたけど、ゴミはほとんど落ちていなかったように思う。
たまに生垣にちょっとガムの包み紙がある、とかその程度で、
道を歩いていて「あ、ゴミ、ゴミ、またゴミ。」とかそんな頻度じゃなかったような。

インドでよく落ちているゴミは、おそらく昔は100%リサイクル資源。
ほっとけばヤギや牛が食べてくれて、跡形もなくなくなっているようなものだと思う。

例えば屋台の食べ物も、大きな葉っぱを乾燥させて形を作って形にして、
食べ終わって捨てても所詮かれた葉っぱ。
しかし今はビニール製の袋が増えてきて、噛みタバコも全てビニール入り。
これはヤギもお手上げだ。うんうん。

インドに来た当初は「街角にゴミ箱置けばいいじゃん。」って思っていたけど、
そう簡単にいかないのがインド。
町の掃除専用のカーストの人が居て、ゴミ箱を設置したらその人たちの
仕事がなくなっちゃうからゴミ箱を撤去したこのもあるんだとか。

結果、ゴミ掃除の人たちが来るまでは町にゴミが散乱状態になるんだけど、
家の中にゴミ箱を置く、という習慣がないもんだから自分の家の敷地以外は
全てゴミ箱感覚。

これは私がインドに来て一番初めに戸惑ったことでもある。

なにしろ何が何でもゴミは出るもんだから、
「これ、どこに捨てたらいいんですか?!」という日が続いた。
水一本買っても、ペットボトルをどこに捨てていいのか分からない。

ちなみにぺットボトルは潰さずに少年少女にあげると、
その子達が換金する、ということもできるらしい。

家の敷地内はとにかくキレイだ。
お金持ちの家なんかは、大理石の床(屋外)を雑巾で拭く従業員を
雇っていたりする。しかし、一歩家を出ると
「ここ、俺の家じゃねーし。」と、ゴミを捨てる。

前に住んでいた家は、
ゴミは屋上から隣の空き地に投げ捨てる方式を採用していた。

しかし、この間外でパコラというインド式天ぷらを買ってきて、
包装紙がゴミになったので持って帰って捨てようとしたときのことだ。
とある楽器屋さんで食べていて、ゴミを荷物の傍らに置いたときのこと。
「おい、何やってるんだ!」と、店主。
「いや、ゴミだから(外は人が通ってるし、家で)捨てようと思って。」と、私。

すると、おもむろにゴミを手に取り、
勢いよく外に投げ捨てた。


えーーーーーーーーーーーーーーー。

と思っていると、一言。
「それ、ゴミだろう、店の中にゴミを入れるなよ。」と。

ゴミは持ち帰るつもりがあろうとなかろうと、
ゴミはゴミ。

これは食器にも言えることで、
食べ終えた食器は床に置くかすぐに片付ける。

日本にいるとき、「食器は食べ物を入れるものだから
床に置くべきではない。」と思っていたけれど、
「食べ物が入っていない食器はヨゴレモノである」という考え方に触れた。

浄・不浄の考えが日本と異なるのが、 未だに慣れないのだ。

とりあえず、この溜まったペットボトルを何とかしなければ。

2010/10/22

先生って大変。

最近ようやくパクチーが美味しいと感じるようになりました
こんばんは。

ダシャラーというお祭りが終わり、実家に帰っていた学生たちが
ちらほら帰ってくるようになりました。

今日は日本語のエクストラクラス。

ダシャラー前に

「明日から休みます。」

「僕も。」

「俺も。」


と、全員授業がなかった日があったため、
その代わりとして本来授業がない今日も授業になったのだ。


私のクラスは3人。

少人数だからやりやすいかな?と最初は思っていたが、
少人数は少人数なりにやりにくいことがある。


一つは、学生の能力の差。

Aさんは「これは木村さんの本です」といえるのに対し、

Bさんは「この木村さんは本です」って、コラー!

Bさんに合わせてゆっくり授業をするとAさんは飽きてしまうけれど、
Aさんに合わせるとBさんは「???」となってしまう。
少人数なだけに、その違いが顕著で難しい。

でも、来てくれるならまだOK!

授業の後に質問してくれればいいし、
その日のうちに解決できる。


が、3人のうち1人が休みました。となると結構めんどう。
2人は「もう知ってるし、もうやったよ、マダム。」 状態なのに、
約一名「初耳!マダム!初耳です!」ってなっちゃうと
「復習から始めたほうがいいのかしら・・・」と惑わされる。

軽く復習してからささーっと次に進むようにしているけど、
「休んだなら休んだときのノートコピっとけや!」とぽつり。

まぁそんな背景がありつつの、本日のエクストラクラスに向かいましたとさ。

途中、ラチタ先生に電話。
彼女は日本語ペラペ~ラなので日本語での会話。

「先生、昨日どこまで進みました?」

「昨日は25ページまで。でも、一昨日も昨日も一人しか来なかったよ」


ええーーーーーーーーー。


一人病欠で一人行方不明。

どうしよう、一人だけすごい進んじゃうなぁ。
鈴木先生とも相談して、軽く復習しつつ宿題でカバー、ということになった。

テキストのこのページを宿題にして、
あとイングリッシュトランスレーションをコピーして、
これも家で読んできてもらって・・・と
甲斐甲斐しくコピー機の周りをうろちょろ。

センターの人に「頑張ってね」と言われ、
「ハイッ!」といい返事。

よしよし、プリント類は全部出来たし、
これを渡して来週は新しいレッスンに入れば遅れは取り戻せるし、
完璧完璧。

日本語の先生は大変だ。
日本語に限らず、先生っていうのは大変だ。
中学とかの頃、貰ったプリントの裏に速攻で落書きしてて
本当にごめんなさい先生、と思った。
大掃除の時に引き出しから山のように目を通していないプリントが出てきて
目もくれずに捨ててごめんなさい、と。

今まで出会った多くの先生方に尊敬の念を抱いて止まない。
「センコーが何だ!」とか言っていたけど、「お前が何だ。」と言ってやりたい。
すごいよね、努力の塊だよね。

私も頑張らなくちゃ。先生方、見守ってください!

なんてことを考えながら1時間。




生徒は一人も来なかった。




先生方、授業サボってごめんなさい。

バチがあたりました。

2010/10/17

食事中の方はご遠慮ください。

食事、終わりましたか?

人間食生活はとても大切です。
そして、食べれば出さねばならないというのも
これまた真理。

バラナシの友人(日本人女性)と話していたところ、
ひとつの共通点が見つかった。


ウンチョスが水に浮く。

日本に住んでいたことの私のウンチョスは
間違いなく沈んでいた。
タイタニックなんてメじゃないくらい沈んでいたし、
その距離感は永遠にさえ感じられるほど遠い存在だった。

が、昨今のウンチョスは浮く。

浮き輪、新調したの?いいね、それ。って褒めたくなる。
手を伸ばせば届いちゃうってところにロマンスを感じない。
この設定じゃタイタニックも売れなかっただろうし。

で、浮くってことは水を流してもある程度は残ってしまう、ということ。

で、流そうと必死になるんだけど水を便器にかければかけるほど
そのかけたときの衝撃によって彼らは細かく分散し、
尚且つ浮いているもんだから「もういいや。」ってなってしまう。

で、次トイレ入ったときにちょっと落ち込む。

別に気にならねーや。って思っていたけど、
同じ症状の人が現れたことで少々気になって調べてみた。

結果、健康説と不健康説があることが判明。
浮く・浮かないだけでは判断できかねる、というのが
専門家の意見らしいが、
要約すると「空気や脂肪・消化物を含んでいるため」だそうだ。
つまり、消化不良。

しかし、Yahoo!知恵袋によるとこういう意見も。

わたしの便の状態を連ねると、食後の方にはキツイと思うし、
そうじゃなくても「そこは聞いてねぇ!」ってなことになりそうだから
はしょっとこう。
でもまぁ、あまり深刻な事態ではなさそうだ、ということです。

「ちょっと気になるから病院に・・・」とは(言葉の問題で)なかなかいかないから、
セルフチェック大事だなぁ、と思った。

ウンチョス氏は水に流れて欲しいけど。

2010/10/15

神はいるらしいよ

昼前後はやっぱり暑い。
少々汗をかいて帰宅し、ご飯作って食べて
お皿洗って一休み。

さて、風呂・・・じゃなくてシャワー・・・じゃなくて水道でも
浴びるか!とバスルームへ。

シャンプーして、さーて洗い流そうか、というとき、
悲劇は起こった。

あれだけ私が誇りに思っていた水圧が落ちている。
落ちている、というレベルはとっくに突破して、
ちょろちょろちょろちょぼぼー・・・ってなっている。

これはまさか・・・ 
屋上タンクに水がないというやつでは?!

ここバラナシでは地下水を毎日屋上タンクに汲み上げて、
それを各水道に配分、というシステムを採用してくれちゃったお陰で、
屋上タンクの水がないと必然的に水道の水が出なくなってしまうのだ。

我が家のタンクのスイッチは大家さんが管理しているし、
いきなり全裸の外国人がシャンプー撒き散らして
「水タンク、お願いしまーす♪」なんて言えないから困った。

こうなったら、部屋にストックしてあったペットボトルの水で
頭を洗い流すしかない。
ミネラルウォーターで頭を洗うなんて、白鳥麗子じゃないんだから・・・。
でもこのまま硬直していても仕方がない。
たしか棚の中にしまったような・・・

バシャ!

停電?!

真っ暗闇の中、シャンプーまみれで硬直する外国人約一名。

やばいやばい。これで電気が復旧するまで待ってたら本当に悲しい。
で、電気来なくて水も出なくてこのまま出るに出れなくて
「しばらく連絡が途絶えてて・・・」とかいう通報の後に警察に発見されたら
「シャンプー、あの、スイッチ、あの、あの・・・」とか言っちゃって、
「むむむ!コイツ、怪しいぞ!逮捕!」ってなるに違いない。

ミネラルウォーターまでの道のりは果てしなく遠い。
水道を思いっきり限界までひねると、

ちょろ。

足りない。

ちょろ、じゃないよ!まったく!いままでのあの水圧はどうした!
あの素晴らしい愛をもう一度!
お前なんて一生水道だ!水道!むしろ井戸!
シャワーになれると思うなよ!チクショー!

すると、大家さんの方から声が聞こえてきた。

「あれー。水終わったのかなぁ。」

そう!そうです!そうですよーマダム!
終わったんです!終わっちゃったんです!
O・WA・RI!終わり、ですヨー!!!

「スイッチ入れなさい。」

いいこと言うねー、ミスター!
ヨッ!スイッチ!
ミスタースイッチ!

「ご飯食べてからにするわ。電気もないし。」




こらー!

そして彼らがご飯を食べ終わり、
神がかり的なタイミングで電気が来て
タンクのスイッチが押されるまでの推定30分間、
シャンプーが耳元でパチパチはじける音を聞きながら待ちぼうけ。

どっかでカメラ回ってんのかってくらい悲しかった。

真っ暗闇+素っ裸+シャンプー=ひときわ悲しい秋の夜

これ、テストに出ますからねー。

2010/10/12

ド・健康(不本意)

ここ最近の食生活を見直したら、
不本意ながらかなり健康な食生活をしていることに気づいた。

最近のお気に入りの飲み物はレモンソーダ

ノンシュガーのソーダ水にレモンを絞るんだけど、
本当にそれだけなんだけど、
のどが渇いてしょうがないぜ!暑い!という時には
このレモンソーダがうまいー!

自由にビールが飲めない生活をしているので
ビールに代わる爽快感。
レモンチューハイだと思って飲んでいる。

ビタミンを補給しつつ体内からプリン体を追い出してしまった。

そして、食べ物は専ら野菜

肉も卵もここ2週間ほぼゼロといっていいほど口に入れていない。
ベジタリアンになったつもりはないし、
むしろ肉食べたくて仕方なかったりするんだけど
肉や卵を買うのが面倒でしょうがないのだ。

肉は生きた鶏をその場で殺してもらうので、
100グラムくださいな、という買い方は出来ないのだ。
生きた鶏さんがお肉に変貌するところを目の当たりにし、
まだ温かい鶏肉を手にしたら、もったいなくて
「痛んじゃったから捨てよう。」とはとても思えなくなってしまう。
よって、鶏肉を買う場合は必然的に誰かとシェアすることになる。
(まぁこれは冷蔵庫を買えば解決なんだけど。)

しかも、近所に鶏屋があるとは限らない。
鶏を殺すのはイスラム教徒の仕事なので、
ムスリム(イスラム教徒)エリアに行かないと手に入らない。
私の居住地はヒンドゥー教徒ばかりなので、
チャリに乗って買いにいかなくてはならない。

あまりにも面倒なので、却下。

卵は朝と夕方によく売っているけど、
昼間や夜は限られた店でしか買えない。
学校行くときにはあるけど、帰るときにはない。
だから買わなくなってしまった。

そうこうしているうちに、口にするものは
野菜と米しかなくなってしまった。

腸の状態も肌の状態も良好。
到着したときはちょくちょくマクドナルドに行きたがったけど、
今は全然行きたくなくなってしまったし、
体内から改善された気がします。

でも焼き鳥食べたいよ。

2010/10/10

日本の風

Yahooをチェックしたり、ニュース見たりして
日本帰国時の浦島太郎現象緩和対策をしているわけですが、
最近のニュースはロンブーの淳とアムロさんが別れたとか
そんなのばかり。

政治欄は苦手だったけれど、
twitterでこんなつぶやきがあった。

4月から9月くらいまでの間に僕が呟いたツィートが全て消えている。
一体どうしたのだろう?何が起こったのだろう? 
この間の呟きは、殆どが口蹄疫関係である。

これは東国原知事のつぶやき。

さらに、こんなニュースも。

とうとう始まった、twitterでの情報統制

政治には疎いけれど、さすがにちょっと驚いた。
下手にコメントするとアレなので控えるけれど、
(バカがばれるので)
政治欄も覗こうかと思った。


今日は60ルピーで買ったムームー着て寝ます。
るんるんるん

2010/10/08

愛の鉄槌で黙らせる

痴漢が多い。

インドにミニスカートの女性がちらほら出始め、
各地にディスコやらクラブやらができて
大学の構内で恋愛を楽しむ男女が増えてきている。

その一方、まだまだパンジャビドレスやサリーが一番いい!と
信じてい疑わない、閉鎖的田舎なここバラナシ。

恋愛結婚が増えているとはいえ、まだまだお見合い結婚が主流
(というか、当たり前)なここバラナシ。

結婚するまでは潔癖を保つのが当然なため、
 「付き合ってる人がいます。チューしました♪」と言ったら
親に軟禁されるか折檻されるか、とにかくえらいこっちゃになってしまう。
彼氏のほうもただでは済まないだろう。
殴る蹴るで済めばいいけど、カーストが違った場合
どちらかが殺されるニュースはゴマンとある。

日本でもニュースになったのは、カーストが違う男女がいて、
男性(高カースト)が女性(低カースト)にラブレターを書いて渡したところ、
男性側の親族が「一族の不名誉/恥さらし」ということで
男性を殺害したという例もある。

よって、大多数の男女が発散させるべきものを内に秘めたまま
何食わぬ顔で生活している。


決してインド人男性全員がそうではないけれど、
閉鎖的田舎であり、世界中からとんでもない数の観光客が集まるという
特殊なバラナシでは、外国人の肌の晒しっぷりは目の毒だろうと思う。

バラナシの女性でミニスカートで足を見せている女性は皆無と言っていいし、
鎖骨ラインを見る事も困難な状況で、
外国人がタンクトップにショートパンツで歩いていたらどうなるか。

痴漢にあう。

私は(日焼けを気にして、というのもあるけど)Tシャツに
パーカーとか羽織るものを着るかショールを巻くか、
極力肌を見せないように心がけている。
体のラインが出るようなピッタリしたものは避けているし、
出ているのは手の甲と足の甲くらい。

それでも、外国人だからいいっしょ、という観点で痴漢にあう。

痴漢と言ってもピンキリで、日本の満員電車のような
惨い人は少ないけれど、道端の店で買い物をしているときに
お尻を触られたり、すれ違いざまに胸を触られたりすることはある。

かなりの人ごみを歩いていても、普通の人は女性が来たと思ったら
体をよじってでも触らないようにするのが鉄則。
でも、「混んでるからしょうがないか」と思う程度の密着もここでは絶対に痴漢。
体の部位がどこであれ、体に故意に触ることは痴漢行為なのだ。
日本で言ったら冤罪で訴えられる程度でも、ここでは厳禁。

パーカーを着ても歩けるような季節になって、
自転車で移動することが増えてからは痴漢に会わなくなったけれど、
久しぶりに暑い日に徒歩で交差点を歩いていたときのことだ。

前方から男の人が来た。
交差点近辺は混んでいるし、こっちも女性としてよけなければ!と思い
体をよじって男性とすれ違うことにした。
しかしその男性は一直線に私に迫ってくる。
3D?ってくらいの迫り具合。

あれ?と思ったときには胸を触られていた。
というか、掴まれていた。

その間約0.5秒。しかし、コイツ明らかに痴漢だ!

そう思った瞬間、男の襟首を掴んでこっちを向かせ、
思いっきり右ストレートをかましてやった。
周囲のインド人がポカーンとするくらい鮮やかな右ストレート。
男はダッシュで逃げていった。

バラナシで痴漢を殴ったことは数回あるけれど、
いずれも言い訳されたり逆ギレされたりしたことはない。
大通りで、人前で、ということもあると思うけれど、
あからさまに痴漢だ!と思ったら殴っちゃったほうがいい。

グーで!

何も言わないでいて、「外国人は痴漢されても何も言わない」と分かったら
その人をはじめとする痴漢は減らないし、付け上がるだけだ。

最初は、「大してベッピンさんでもないのに、調子に乗ってると思われても・・・」と
思って遠慮していたけれど、ベッピンかどうかは二の次。
要は、「女」で、「外国人」であればいいのだ。

道だけでなく、シェアオートリキシャの中でも同様。
ちょっとでも「変!」と思ったら、運転手に言って席を替えてもらう。
洋服屋の中でやたらボディータッチしてくると思ったら怒って帰る。

そして度が過ぎたら鉄槌を。

ここは外国で、周りは外国人だ、ということを理解して
それなりの行動をしなければならない。

ただし、人気の少ない小道では要注意なのは言うまでもないけれど。
停電中の小道を一人で歩くのは極力避けている。
面倒で遠回りでも大通りを歩くようにするか、
友達と一緒に数人で歩くようにしている。

だから、日本に帰ってわたしが天狗になってたらこのせいだ。
まぁ、美人だからしょうがないと思うけど。
うふふ

2010/10/05

シャワーかな?

今日、暑かった。
自転車に乗ったら涼しいけれど、
降りると文字通り滝のような汗。
これで半身浴とかしたら確実にミイラになっちゃう。
新陳代謝の働きが果てしなく順調な今日この頃。

で、帰ってきて(独り言で)「風呂でも入るかー!」と言って、
はたと気づいた。これは風呂じゃない。

風呂という概念について考えてみた。
日本人の考える風呂といえば、所謂バスタブ。
熱湯に身を沈めて日々の疲れを癒し、
風呂上りの火照った体に冷たいビール。
これは至極のひとときであり、何事にも変えがたい日本人のサガである。

そして昨今のシステムバスルームたるや、
コックピットばりのハイテク技術を駆使している。
適温で温度の上昇を抑え、常にユーザーにとって最適な湯温でいてくれる。
追い炊きを知らない人のほうが珍しい。
また、リビングルームと会話が出来たり、
防水のテレビで半身浴、なんて楽しみもあるようだ。
TOTOをはじめとする日本技術の賜物であるし、
世界に誇る風呂環境といっても過言ではないだろう。

これが現代のバスルームの情景である。





















美しい。日本の技術の結晶だ。

で、まぁ話は戻るんだけども、「風呂入るかー」って言ってはみたけど
あ、これ風呂じゃねーや、って気づいたんだ。

まぁ外国にいるわけだし、風呂っていうかシャワーよね。

ということは、「シャワー浴びるかー」の方が正しいってことかと言われると
首を縦に振れない自分がいる。

これは・・・














うん、これは水道だね。水道。
校庭とかにあるのと同じだね。

「またまたこいつ、シャワーあるのに嘘吐いてんじゃねーの?」って思うでしょ?

嘘じゃないんだよね。

我が家のバスルーム





写真中央に鎮座しているのがシャワー水道ね。

でもこれ、結構快適で、水圧がものすごいもんだから
結構サッパリしちゃうし、もうちょっと上に付いていてくれたら
むしろもうシャワーと呼んでもいいかなってちょっと思ってる。

でも、「シャワー付き物件です」って言われてコイツだったら
「詐欺やんけ」って思うと思うし、
もう境界線は結構曖昧なラインを突破しようとしているよね。

どう思う?

私は今日からこの子を正式にシャワーとして認定しようと思うんだ。

だって水道は悪くないし、水道に罪はないし、
むしろ水道にしては水道以上の働きをしてくれていると思うし。
この子はシャワーになりたかったかもしれないけど、
でも水道として産まれて来てしまったのかもしれないじゃない?
そんな水道の気持ちを考えると、私がシャワーって呼んであげなかったら
この子は一生水道として生を全うしなければならないと思うと
不憫で泣けてきちゃうし、「100万人が泣いた!」っていう帯付きで
本書いて売れちゃう可能性もあるしさ。

でも幸せになって欲しいよね、水道にも。
そう思ってくれる人が、私に共感してくれる人がひとりでもいるならば
私はこの子をシャワーと呼ぶのはやぶさかではないし、
むしろ諸手を挙げて呼ばせていただくし。
「水道にも人権を!」って運動してもいいと思っている。
それほど彼はよく働いているし、日々シャワーとしての役割を完遂しているわけだから。
そしてシャワーと認められた暁には、
場末のバーでジャズなんか聞きながら語り合いたい。
「辛かったよな、でも、良かったよな、頑張ったよな」って言って
バーボンとか傾けたい。
寡黙なマスターも背中を向けて男泣きするような、そんな話をしたい。






酔ってません。

勉強しよう。

2010/10/02

ずびずばずずんびずば

風邪をひいた。

周囲に具合悪い旋風が巻き起こっている。
アメリカ?竜巻?ってくらいの旋風が。

しかし先週まで、「あたし全然ヘーキ。」だったのに、
何気なく勉強したら鼻水が手の甲に落ちた。

そこまで鼻水の存在に気づかない
私の思考回路にも脱帽だけど、
それほどまでに急だったのだ。

ティッシュない!というわけで、手鼻。
チーン!!!
ぶばぁ!

え!あなたいつからそこにいたの?!ってくらいの鼻水を見た。

そっから頭はぼんやりだし鼻の奥は痛いし
だるいしもー具合ワリー。と思いつつも
今週を終えた。

気が抜けたのか、チャリで派手に転んで
インド人に助けてもらった。
ありがとう。でも恥ずかしい。
転んだのなんて何年ぶりだろう。

小学校の頃なんて、足が長いわけでも酔っ払ってるわけでも
地面を愛しているわけでもないのに、やたらめったら転んでいた。
いつしか転ばなくなり、大人になったもんだと感慨深かったのに。

そして両膝強打のためしゃがめない。

もう厭世的気分が蔓延していて、
ネガティベスト賞なんて総なめだ。

膝小僧が泣いている。2人も。

2010/09/29

明日のことなど誰も分かりはしないんだ

近頃、バーブリー・マスジド跡地に建設が予定されている
ラーム生誕地寺院の建設予定地所有権問題が世間を賑わしている。

気になる人はググっていただいて、
要は所有権争いで裁判していて、
判決によってはムスリム(イスラム教徒)VSヒンドゥー教徒
暴動が起こるのではないか、ということです。

今月23日が判決!ということで、
「学校あんの?!」「知らん!」と、
まぁワタワタしていたわけです。

結局判決は延期。今月27日になりました、とのこと。

そして27日。
「学校あんの?!」「誰もしらねぇ!」

またまた判決は延期。今月30日になりました、とのこと。

明日です。

午後3時半の予定なので、本当に判決が出るならば
万が一のために日本語クラスを休みにしなければならない・・・
ような気がする。
実際暴動があるかどうかも分からず、
「判決出るらしいよ」「暴動あるらしいよ」
「らしいよ」情報の蔓延がすごい。
「多分暴動ないと思う。ピュルリィ~」という人もいれば、
「明日は午後から外出禁止!」という人もいる。
バラナシはヒンドゥー教の聖地だから、
もしかしたら・・・なんて不安は私も感じている。

保険入ってない私は、
ムスリムエリアからは遠い場所に住んでいるとはいえ、
危険はとりあえず避けておきたい。
むむ、どうすんべぇか。

しかし、無宗教&多神教国家生まれとしては、
どうもこの「宗教的対立」という場面に疎い。
日本人がみんな、というわけではないけれど、
とりあえず私は疎い。

ならば、渦中のインド人に明日学校はあるのかを訊くのが一番だ、
という意見もあるだろう。
私もそう思う。だから訊いてみたよ。

「サー、明日は学校ありますか?」

「僕も分からないんだ。オフィスに訊いてくれたまえ、ベイビー」

そしてオフィスに行く。

「ジー、明日は学校ありますか?」

「ん?シラネ。」

どひゃー。

誰もしらねぇー!

午前中は大丈夫、とのことなので、
授業が終わったら再度オフィスに向かってみる、ということで
ケリがつきました。

そうだ、明日のことなど誰も分からない。
今出来ることをするしかないのだ。

テレビない、新聞読めない。
情報過多の時代に情報不足。
参った。

3度の飯より

ナマステー。

3度の飯より冬が好き。おばんです。

日本に帰って浦島太郎にならないように、
Yahoo!なんぞをチェックしていると
出ていますね、冬服。

冬服着たい。冬服大好き。冬と結婚したい。

というか、雪が恋しい。

日本の冬を少なくとも4回キャンセルしなければならないのが
私にとって数少ない悩みの種。

さむーい!って言って帰ってきてメガネ曇らせたいし、
ラーメン食べて鼻水垂らしたいし、
雪の中を走り回りたい。

なんなら冬と結婚してもいい。
突然すぎて困るってんなら友達からお付き合いしてもいい。
時間をかけてじっくり飲み明かしたい。

冬と。

逆に夏とか本当に嫌いだし、
多分クラスにいたら絶対いじめてる。
ハブにして二度と学校に来させないね。

コート着たいし道で滑りたい。
耳真っ赤にしながら木枯らしの中を歩きたい。
手袋なんかしちゃったりして、ブーツなんか履いちゃったりして。

マジで大寒波が来ればいいと思ってるし、
むしろうちで寛いで頂いても結構だ。
「近年稀に見る寒さ」とか、「記録的な大寒波」って言葉が
何よりも私の血となり肉となる。

あぁ、冬の知らせを感じるたびに日本に帰りたくなる。

というか、モスクワとか行きたくなる。
ウォッカ呑みながらトランプして夜を明かしたい。
犬ぞりに乗って通勤したいし、
イヌイットとフレンドシップを築きたい。
そのフレンドシップにより、モスクワ親善大使になるのだ。

なんて眠れないから適当なことを書いているけれど、
冬が恋しくなってきてしまった。

お母さん、冬を送ってください。
赤い手袋と一緒に、小包で。
そしたら故郷を想って泣くわ、ワタシ。

2010/09/28

24歳としてのスキルがない

4連休だった。

厳密に言えば金曜日は日本語クラスがあったから
3連休だけれど、授業がないという点では4連休だ。

所用でちょくちょく外出はしたけれど、
それも4時間程度でぷらりーっと帰ってきてしまった。

インドの一日は24時間だ。
日本も同じだと思う。

では、残りの20時間、私は一体何をしていたんだろうか。

回想すると、勉強したりしたし、DVD観たりした。
でも、何かこう、それだけじゃなかった気がするのだ。

なんだっけ。

すごいぼけーっとしていた気がするんだけど・・・。

あ、思い出した。

ニンニクをひたすら剥いていたんだった。

最近やけに眠くなるのが早くて、たるんでる!と思って
精力つけようと思って、それでニンニク剥いてたんだった。

ニンニクペーストとかないから、生ニンニクをムキムキして、
あまりの量に「こんなに剥いてどうすんだよ」ってツッこんだ気がする。
とりあえず刻んで、トマトとかナスと一緒に炒めたけど、
減った気がしない。
ドラキュラとか絶対来ないタイプの家になってる。

ちなみに私、ニンニク剥いたの初めて。

って友人に言ったら、「えっ・・・」と絶句された。
え、逆にこっちが「えっ・・・」なんですけど!
ニンニクってみんな剥いたことあるの?!
全国調査によると98%の女子が剥いたことある(Yahoo!リサーチ調べ)とか
そういうレベルでみんな剥いてんの?!いつ?!

今まで誰と話していても、
「昨日ニンニク剥いてたら電話かかってきてさぁ、元彼から!」とか
そんな流れになったことがない。
みんなペーストを使っているものだとばかり思っていた。
もしくは剥いてあるやつ。剥けちゃいました系のやつ。甘栗的な。

で、最近パスタを作ろうと思って、ニンニク剥いたことだし
ペペロンチーノでも作ってシャレこもうと思っていたんだけど、
そのことを友人に話したら「トマトソース作ってもおいしいよね」ですって!

え!トマトソースって作れるの?!

だってあれ、ケチャップとか色々なんか必要でしょ?!
ケチャップ・・・え?必要?知らないけど。

近頃、いかに自分の料理のストックが少ないかということを
思い知らされている。
一人暮らし暦6年のうち、自炊はちゃんとしていたつもりだけど、
「◎◎の素」だの、「混ぜるだけでカンタン!」だのという
殺し文句に踊らされていたマリオネットに過ぎなかったのか。
そりゃカンタンだろうけど、確かにカンタンだったけど、
料理の基礎がなさ過ぎる。

昨今の24歳はどうなの?
自分でトマトソースとか作るのって当たり前?
むしろ男子でも出来るって話?
このままだと嫁の貰い手がないって話?
っていうか、ニンニク剥いたことあるの?どうなの?
私、24歳として失格ですか、どうですか?

わわわ!こりゃいかーん!

そんなわけで料理修行も兼ねてインドで生活しています。
お昼ごはんはラーメンだったけど。うふふ。

2010/09/26

小さくても巨大な存在

夕方頃、外出ついでにチャイ屋でチャイを飲んでいたとき。
秋の涼しい風が通り抜け、遠くに見えるガンジスも
いつもより澄んでいるような、そんなひと時のことだ。

「腑抜け」と書いたような顔でチャイを飲んでいると
私の後ろで2人のインド人男性が喧嘩し始めた。

A「お前が50ルピーって言ったんだろうが!」

B「いーや、言ってないね!冗談はやめてくれよ!この×××!!!(放送禁止用語)」

A「テメェー!!!」

周囲のインド人もたかり始め、チャイ屋のおじさんは困惑、
というかちょっと楽しんでいる様子。
止めもしないでニヤリと笑っていた。

うわぁー・・・と思っていたけれど、人がたかりすぎて移動できず
無心にチャイをすすっていた私はひどく居心地が悪かった。
早く終わってくれ、それだけを無心に考えていたのだ。

するとそこに、一匹のバッタらしき虫が登場した。
ただのバッタではない。
子供の拳ほどの、超巨大なバッタ。
天変地異?と訊きたくなるほどの圧倒的な存在感…ッッッ!!!

このくらいの存在感…ッッッ!

そいつがこともあろうに、わたしの腕にバッチリとまった。

ぎょへーーーー!

突然の来訪に、恥ずかしながら我を忘れた。
その忘れっぷりたるや、もはや「無」だ。
時と場合によっては悟りも開けるし、
ブッダと崇められてもやぶさかではないほど無心だった。

人はあまりにビックリすると、体が反応しないらしい。
「ペットですが、なにか?」という体裁で私の腕にとまったバッタを、
振り払うことすら出来なかった。
ガガガーン!っていう効果音とともに、目がびょーんって飛び出してる
昔の漫画っぽくなっていた。

 周囲の視線を欲しいままに、私はバッタを見つめて叫び続けた。

ひぉぇ~~~~~!

見るに見かねた喧嘩中のインド人が、
私の腕からバッタをつまむとポイッと投げ捨てた。

汗だくの私を哀れむように見つめると、
「ティーク ハェ?」(OK?)と訊いてきた。

OKかと訊かれると、ある意味OKなんだけど
ある意味NGなこの心境。
 しかし、バッタ登場のお陰で喧嘩の腰は折れたようだ。

小さな体に秘められた神秘の力だとでもいうのか、
バッタのお陰で事なきを得たのだ。
あぁ素晴らしきかな、生命よ。
母なるガンジスの恵みよ。

 なんとなくバツが悪い感じでみんなが解散すると、
 チャイ屋の倅(10歳くらいの少年)が
 あろうことかバッタをつまみあげて再度私に渡してきた。

お前は空気を読め。

2010/09/25

そういえば21世紀

そういえば21世紀になって10年近く経つ。
ミレニアム高校生とか騒がれていた時代は
そんなにも昔のことだったのか。



家に帰って服を着替える。
脱いだ服は洗濯籠に入れる。

この工程はおそらく全ての人がしていることだと思われる。
「いや、俺は家に帰ったら服着るね、逆に。」という人もいるかもしれないが、
そんな人は減量中のボクサーかはたまた変態だろう。
かくいう私もその他大勢の一人であるし、
いくら個性が尊重される時代であっても
そこは外れないでおきたいと思っている。

洗濯用洗剤を入れる。

これも人によって格差があるとは考えにくい。
排水問題がいくら叫ばれていようとも、
「私、塩で洗ってます。海に流れても大丈夫だし。」と言う人は
少なくとも私の周りにはいない。

洗う。

これだ。これですよ、私が本日気付いたのは。
お金がないので洗濯機は買わず、
(これは長期滞在でも大多数がそうだと思うけれど)
洗濯屋さんを利用しない私は専らの手洗い派。

付け置き、揉み込み、ゆすいで、絞る。
週の半分は人間洗濯機を演じている自分にハタと気付いた。
機械に支配されてしまうんじゃないか、と懸念されるほど
近代化が進んでいる昨今、手絞りで腕がやけに逞しい。
パーカーとか絞りにくいからイヤ、とか普通に思っている自分がいる。
額に汗を流して、布をこすり合わせる自分がいる。

二足歩行できるロボットが現れて何年経つだろう。
3Dテレビはもはやドラえもんにも登場したという。
人センサーで便座が開くことに驚く人はもういない。

そんな21世紀。

機械文明は著しく成長を遂げている。

私、インドでパーカー絞ってる。

明らかに時代錯誤だと気付くまでに2ヶ月かかった。
慣れとは怖いものだ。
日本に戻っても、「洗濯機、イラネ。腕があるし。」と思うかもしれない。

インドでつくづく思うのは、「あれば便利なもの」は高い。
「ないと死んじゃうもの」は安い。
だから、家電は高い。
一部の野菜は安い。(値上がりしているけれど)
だから、デジカメも洗濯機もテレビも冷蔵庫も、
(少なくとも私にとっては)高い。

「あれば便利なもの」は極力買わないようにしている、
といえば聞こえはいいかもしれないが、
単にお金がないだけだ。それだけ。
だから今日も手で絞る。
これは2日に1回のルーティンワークとして
既に私の生活環境に組み込まれている。
腕が逞しくなったのも膝を打ってなるほど!と言える。

だからかな、今日絞っていたら、パンツが破けたのは。

筋トレしたい人はインドにいらっしゃいませ。



余談ですが、周りから「痩せたんじゃない?」と言われる今日この頃。
 9キロ痩せて前回帰国し、日本で5キロ太ってインドに入国。
 体重のバロメーターであるスキニージーンズがゆるい。
(体重計も買ってない。)
太った分の5キロは取り戻したんだろう。

しかしこの激しい体重の増減はなんだ。
思春期の乙女じゃあるまいし。

でもちゃんと食べている。3食。
運動量が増えたんだろう。
自転車も買ったし、引きこもる日がほとんどない。
そしてパーカーを絞っている。

これだ!

パーカー絞りダイエット。

2010/09/23

なんでですか?どうしてですか?

本日も行ってきました、日本語クラス!
さーてどんな顔ぶれか。

前述の通りチャリですいーっと行くと、
あれれ、10分前なのにもうみんないる?!
なんか自分が遅れてきた気分。

月曜と火曜担当のラチタ先生から、
濁音と半濁音は終わったとのことなので、
じゃあ今日は「きゃ きゅ きょ」からかなーと
思っていた。

ひらがなカードを手に、
「今日はこれやりまーす!」と言うと、
すごく微妙な顔。

え、なになに、なんで?

「先生、文法やりましょう。」

お、なるほど、飽きてきたか。

しかしひらがなは基本の基本!
これを覚えずして文法はできぬ!

まずは基本が出来ないとなんにもならんだろうが! 喋るだけなら誰でも出来る!
飽きたなんて言っていたら上達しないんだ!
そもそもそうした甘い考え方が・・・云々。

「これ読めたらやりましょう。
(「きゃ」のカードを見せながら)はい。」

「きゃ」

読めちゃったー!!!

一通り見せたが、そこそこ読めている。
うむむ、勘がいいのか予習してきたのか。

仕方ない、文法やりますか。

わたしはN1のN2です。(N=noun/名詞)

用法を説明して、早速言ってもらうことに。

じゃあアジートさん、どうぞ。

「私はアジートさんの学生です」

あ、あっれー!!!
ちょっとちょっと!ちゃうやんけ!

「ノー!BHUの学生です、です。
じゃあ、シッダールタさん、どうぞ。」

「私はシッダールタのBHUです。」


意味わかんねぇーーーー!!!

どうしよう、伝わっていないらしい。
日本語とヒンディー語は語順が一緒なのよ、ということを
汗と涙にまみれて説明する。

みんなの顔が「?」から「!」になったとき、
報われたー!というか、良かったー!!!というか、
嬉しいというよりむしろ安堵。

ひらがなに飽き飽きしていた生徒さんたち、
数字を教えると嬉しそう。
日本語の数字は例外はあれど簡単だから、
すぐにマスターできると達成感があって嬉しいようだ。

しかしここでも問題が。

「私は24歳です」

と言うと、

「先生、「歳」って何ですか」

え、何って、年齢を数えるときのあれよ。アレ。
・・・なんだっけ、助数詞?

「歳は、ヒンディーでサールです。」

と言って逃れたけども、満足の出来る説明が出来ず
ひどく悲しい思いをした。
助数詞について説明できたらかっちょよいのに。
ヒンディーと英語の出来ない加減にがっかり。

黒板を消すとき、「消しまーす」と言って消すと、
 「消しますって何ですか?」と。

「消します、は、ブラックボードをクリーンアップです。」

「じゃあ、ブラックボードだけですか?」

「え、いや、ノートとかもそうですね」

「じゃあ、ブラックボードとノートだけですか?」

「だけ、と言われると・・・」

「机は?」

「机は消します、とは言いません。ライク ア イレイザー。」

もう、完全にしどろもどろ。
大丈夫かよ・・・と私も思った。
一応分かってくれたみたいだけれど、
ヒンディーの早急な上達が求められている。やばい。

授業が終わって、チアキ先生の授業を拝見。
日本語能力検定のための授業だけあって、
皆さんレベルが高い。

「大抵」という言葉の説明のとき、

「私は 大抵 7時に 家に 帰ります」

という例文をチアキ先生が教えたところ、

「「帰っています」だと間違いですか?」という質問が。

え、そういえば何か違うのかしら??
でも、「帰っています」の方が「既に到着している」感が強いような。
「帰ります」だと「動作」が強調されているような??

どっちでもええやんけ!と思うような質問でも、
分かりやすく説明するのは難しい。

勉強しなければ。ければ!!!
と思っていたら停電。

いい加減にしてくださいませ。

すーいすいのがったがた

自転車を買ったのだ。
すげーダサい赤の自転車。

どこにでもありそうなママチャリ

ふ・・・ふろーれんす・・・














このデザインにいくらか払っていると思うと悔しい。いらん。















でも新品でRs.2700だからまぁよしとしよう。
要は動けばいいのだ。

このサイクルのお陰で私の行動範囲は飛躍的に向上した。
やたら広いBHU構内もなんのその。

日本語クラスまでに時間があったら
すいーっと適当にご飯を食べに行ける。
すばらしい。
自転車とはなんと素晴らしいものか。
感動した。

ただ、道が悪いところだと
あがあがあがあが!!!ってなるんだけどね。
首をツンツンするとカクカクなる人形のごとく。

平気で対向車線を走ってくるバスに轢かれそうになるんだけどね。
そして足が短いから片足つけようとすると転ぶんだけどね。
家帰ると鼻くそ真っ黒なんだけどね。

でも自転車はスバラシイ。

明日も自転車で学校だー!と思っていたら、
暴動があるのかないのか分からないので
休むことになりましたよ、と。

勉強しよう。

2010/09/22

ヒンディー語話せますか?

昨日学校に行くと、校舎に入る直前で電話が鳴った。

おっと、時間もあるし外に出て話そう。ハロー?

すると、おもむろに近づいてくる大学生3人組。

私、電話中。(日本人の女性と)

通り過ぎるだろうと思っていたけれど、
3人の視線は私にロックオンされている。

でも、電話中。

すると一人がこう言った。

「Can you speak hindi?」

ちょっとまて、電話中。

ジェスチャーで静止したものの、
あまりのフリーダムに混乱した。

彼にはこのモバイルフォンが目に入らないのか!
その大きな目は長い睫毛で前が見えないってか、えぇ?!

話が終わり、電話を切って歩き出すと先ほどの青年が近寄ってきた。
めんどくさい警報が鳴り響く。出来ることなら避けて通りたい!

必殺!電話かけているフリ!


「もしもしー?あ、うん!そうそう!あはははー」

そう言いながら校舎に入り、教室まで行く。
電話を切る(フリをする)ときに
「あ、授業始まるわ、じゃーねー」という芸の細かいっぷり。

空しい風が私の胸を通り去っていった。

今思えば、「ノー」と言っておけば良かったんじゃ・・・。
頭の回転の遅さを呪う悲しい朝の一幕だった。

2010/09/21

引っ越し完了!

昨日、引越しがようやく完了した。

ようやくと言っても、部屋を見てわずか1日で引越しという
かなりスピーディーな展開だけれど。

大きなオートリキシャをチャーターして荷物を積み込み、
ファンを取り外してまた取り付けて・・・
鬼のように面倒だったけど手伝ってもらったおかげで
3時間で終了。

不思議なのは、バックパックで来たはずなのに
なんでこんなに荷物が増えてんのか、っつーこと。
まぁ、ガスだのコンロだのベッドだのって色々あるからね。

コンクリートむき出しの床を素敵にしたり、
ちょいちょい物を買ったりしなくてはならないので
まだまだ部屋は未完成。

毎日ちょっとづつ買い物をしています。
金が出て行く一方だ。

私好みの小さなお部屋(といっても8畳くらいありそう)に
エントランス兼物干し場兼風呂トイレ(ここはなぜか広い)。
キッチンも小さくあって、このちょい狭いくらいの感じは大好きだ。

オーナー夫妻もとてもいい人で、
奥さんはいつもニコニコ。
オーナーはムッツリ怒っているかと思ったら
歌を歌いだす始末。
もともとそういう顔だったのね。

外は静かだし、大学もガートも近いし、
とりあえず今のところは満点!

部屋が完成したら画像アップします!

さて、勉強せねば。

2010/09/20

沼に。

沼に落ちた。

両足落ちた。















落ちたというか、歩いていたらなんか沼だった。

しかもくさい。

何くさいって・・・・言えない。

泣きそうだ。

踏むとかのレベルを遥かに凌駕する不快感だ。

その包容力はまるで朝青龍。
その暖かさはまるで春の日の陽だまりの中。
そのしっとり感はまるでジョンソン・エンド・ジョンソン。
一歩踏み出すごとに聞こえるハーモニーは
ウィーンフィルハーモニー合唱団。

でもウン泥。

目が悪いのに加えて停電、対向車のハイライト。
私の視界は一寸先も闇だった。

引き返そうとしたらおじさんもハマってた。
二人して無言で引き返した。

2010/09/18

部屋を探しに放浪する日

引越し先を探すため、アッシーガートという場所を
うろちょろしてみた。

とりあえず長期滞在者用のゲストハウスに住んで、
のんびり部屋探しでもすっか、と思っていたから、
ゲストハウスを巡りに小道に入る。

部屋探しはまず、チャイ屋のおじさんやら小間物屋の
おじさんやら情報通っぽいおじさんやら、
とにもかくにもおじさんに、
「部屋探しとるけん、誰に聞くのがええですかいの~」と訊く。
運がよければおじさんが知っているし、
あるいは第二のおじさんやら第三のおじさんを紹介してくれたりする。

部屋探しは、おじさん巡りでもあるのだ。

ゲストハウスを覗いてみたが、値段が高かったり
部屋にキッチン作れなかったりでなかなか折り合いが付かず。
 シーズンでもあるから、部屋も埋まりつつあったりして、
 なかなか骨が折れた。

チャイ屋のおじさんに、自転車修理屋のおじさんを紹介してもらい、
自転車修理屋のおじさん不動産に詳しいおじさんを紹介してもらって、
部屋を4件見ることができた。

一軒目は、確実に迷う!という小道をどんどこ入った一角にある部屋。
どうぞ、と言われ中に入ると、おばさんがソファーに寝転んで
テレビを見ながら腹を掻いていた。

シカトされっぷりは、まるで自分が透明人間になったかのよう。

ここは大家の部屋なんだろうな、と思い、
あまりジロジロ見ないようにしていたら、
「この部屋だよ」と言われた。どひゃぁ。

家具はいいけどおばさんは隠しておこうぜ。
取り急ぎおばさん以外をチェックしたけれど、
キッチンだと言われた場所は神様を祭るとこになってるし、
2部屋あるよ、って言われていたのに一部屋は1畳しかない。
トイレがキレイだろう!と言われたけど、
自分に嘘は吐けなかった。

考えてからまた連絡します、と言って家を後に。
(こんなんばっかだったらどうしよう・・・)とかなり不安になりながら
次の部屋を紹介してもらった。

次の部屋は小道をさらに進んだ突き当たり。
もう空気がどんよりしすぎ。
曇っていたから、というのが理由にならないほど、
昼間なのに暗い。そして最寄の店まで徒歩15分。

マダムがドアを開けてくれたんだけれど、
中から出るわ出るわ、インド人女性。
部室?!って思うほど人がぎっしり。よく入ったな、というほど。
部屋に通してもらったが、なるほど確かに部屋。
しかし、インド人一家(親戚一同含む)が使っている家の一室。
トイレもお風呂もキッチンも一家と共同。

これは・・・精神的に5分で限界を感じる!
既に限界値を結構超えていた私は、
カレー食べていきなさいよ!というお誘いを断って
そそくさと退散。

雲行きはさらに怪しくなってきた。
このおじさんに付いて行っても
いい部屋が見つからないような気がする・・・。

3件目は大通りに面した小さな家の3階。
一階は大家さんが住んでおり、なかなか優しそうな一家だ。
おお、まともなところもあるじゃないの。

部屋を見ると窓が二つ。トイレもあるし、小さなキッチンもある。
小さな物置も付いていて、あらまぁ、これはなかなかイケル?

何気なく窓を開けてみた。
洗濯物を干すには風通しが重要だ。

私の目に飛び込んできたもの。それは、おじさん。
ランニングが小さすぎて乳首が出まくっちゃってる、おじさん。
こっちをガン見している、おじさん。

静かに窓を閉める。

隣の家の一室があまりにも近い。
昔の少女漫画の、幼馴染の彼とベランダでお話できるのーっていう
シチュエーションよりまだ近い。
手を伸ばしたら届く。手が繋げる。息の匂い嗅げる。

そんなオプションいらない。

気を取り直してもう一つの窓を開ける。


私の目に飛び込んできたもの。それは、おじさん。
ランニングが小さすぎて乳首が出まくっちゃってる、おじさん。
こっちをガン見している、おじさん。

苦笑いで窓を閉める。
おじさんはニコリともせず、微動だにせず、ただ私を見つめていた。

窓、開けられない。

優しそうなマダムの笑顔を後にして、
静かに立ち去った。

(やっぱりゲストハウスに住もうかな・・・)
そんな諦めが心を支配するのに、
そう時間はかからなかった。

最後の部屋は、大通りから小道をちょろんと入ったところにある
閑静な住宅街の一角。
家自体はすごくキレイだし、周りも静か。
大学までもそう遠くないし、ちょっと歩けば店もある。
ガンジス川まで歩いて10分だし、
ロケーションはバッチリだ。

部屋は改装中らしく、おじさんが数名働いていた。
小さなキッチンに窓はないけどキレイで大きな部屋が一つ。
バスルームは改装中だけど、キレイになりそうだ。
そして、風通しのいい部屋(玄関か?)も一つ。
ここまでは申し分ない。

さて、問題点は・・・・・

・・・・・・・・

あれ?パーフェクト?

大家さんとは玄関のゲートも違うという
プライベートの充実っぷり。
キレイな棚も付いていて、(ホントにキレイな棚。)
まさかのパーフェクト物件を発見した。

値段もそこそこ(私にとっては高いけど)予算内に収まり、
ここに決めないとバカでは・・・と思うほど。
もう一人今日部屋を見た人がいるらしく、
お決まりの「時間がないんだよね」の言葉に後押しされて、
まぁ本当に気に入ったということもあり、
即決させていただいた。

明日には工事が終わるとのことで、
明後日早速お引越しを開始する予定。

来週からは新生活がはじめるぞーい!

これが真髄!

本日2回目の更新。
家にネットがあるってイイね!

さてさて、こうして授業を終えた私は、
勉強のためチアキ先生の日本語クラスに見学に行った。

チアキ先生は、BHUの学生専用の日本語クラスを持っているので、
クラスは総勢50名以上

私のクラスの3人とは規模も教室の広さも果てしなく違う。

教室に入るとインド人がどっちゃり!
「おはようございまーす」と言いながら
ひょいひょい教壇に上がるチアキ先生の背中を見て、
器が違う・・・とある種の恐れすら感じた。

コッソリと一番後ろの席に着く私。
途中、ナオ先生(2年生の担当の先生)も参加。

前半はひらがなのテストをし、
後半は自己紹介の練習だった。
恐れ多くも私は生徒たちの前に立ってチアキ先生と
自己紹介の練習をしたのだけれど、
緊張のあまりニヤニヤしてしまって
かなり不審者な匂いが出ていたはず。

「はじめまして。わたしは●●です。
 BHUの学生です。どうぞ、よろしく。」

この文章を使って自己紹介の練習をし、
授業を終えたのだった。

その直後。

私とナオ先生に群がり、おもむろに自己紹介を始める生徒さん。
嬉しいやら恥ずかしいやら、がむしゃらに返事を返す私を横に、
さすがナオ先生。優雅に受け答えていらっしゃる・・・さすが。

このとき、「あなたの目、すごくキレイ!」(これは英語で)と
言われたことにまたしても緊張。
「そそそそそんなことなななななないですよ!」と言って、
苦笑いで目を逸らしてしまった。
まぁ、女の子に言われたんだけど。

予断ですが、外国人によく「目がキレイだ」と言われる。
最初は「私、目がキレイなんだ!」 と鼻高々(低いけど)だったが、
ある日(本当に美人な人には『美人だ』と言うんじゃないか・・・?)と感じはじめ、
(『他に褒めるとこないからとりあえず目を褒めとくか。
みんなキレイだし。』ってことか・・?)という
被害妄想に取り付かれている。
だから、目がキレイだね、と言われるとちょっと複雑。

閑話休題。

私は、インドにいるのでインド人との会話に事欠くことはまずないけれど、
彼らインド人にとっては(観光客エリアではない、一般の大学生など)
日本人と会話できる機会はかなり限られている。
だから、覚えた日本語を日本人にすぐ使いたい!という気持ちに応えたい。

・・・という気持ちはヤマヤマなんだけど、
心の準備がまだだったー!
まさかここまで「喋りたい!」パワーが強かったとは。

引っ込み思案代表の国から、自己アピール代表の国に来た、と、
改めて実感した。

負けないように頑張らなければ。







家に帰ったら、財布の中に2ルピー(4円)しかなかった。
なんてギリギリの生活。

教壇に立つ。そして白になる。

本日ついに教壇に立ちました!

雨が降っていたから皆さん20分の遅刻で、
「これがボイコットか・・・」と泣きそうだったところに、
「マダム!」と言ってずぶ濡れで生徒さん到着。

年齢がさほど変わらない私をマダムと呼んでくれた!
教師扱いしてくれた!う・・嬉しい!感動・・・。
(マダムは女性教師を呼ぶときに使われる言葉。
私が老けているわけではない、と思いたい。)

「先生」と呼ばれることがこんなにも嬉しいだなんて。
ちょっと泣きそうになった。

そして授業始め。


「おはようございます。」

「おはよーごじゃましゅ!」

うう、嬉しい。
お母さん、私先生になったよ!

「始めます。」

「おねがーしましゅ!」

意外と先生してんじゃーん!
初めてなのにできてんじゃーん!

と、感動はここまで。
緊張と感動のあまり、昨日予習した授業の進め方やら、
「こういうときはヒンディーでこう言う」という記憶が
キレイさっぱりどこかに消えてしまった。

始めるって何を?何をどうやって?
わたしは誰?ここはどこ?

泣く泣くカンペ(予習ノート)を開いて、
「や」から「ん」までのひらがなを練習開始したのだった。
これだけはしたくなかった・・・とこっそり落ち込むワタシ。

教えてみて分かったけれど、日本語は難しい。
ヒンディーは母音記号と子音一つで
「か、かー、き、きー、く、くー、け、かえー、こー、かぉー」と
10の文字を覚えることができるけど、
日本語は全ての文字が違う。

短期間で全く身近じゃない、
「変な記号」のひらがなとカタカナを覚えるのは
至難だと思う。

「あ」から「ん」まで終わったので、
ひらがなカードをシャッフルして読んでもらうことにした。

「わ」「れ」「ね」の違いで戸惑い、
「た」「に」「け」の違いで戸惑う生徒さんたち。
 うんうん、分かる分かる。

意外だったのは、「ゆ」「を」を良く間違うことだった。
似ている点はあまりないように思えるけれど、
「どっちも線がグニャグニャでよくワカンネ」という
気持ちであったんだろうと推測している。

「マダム、(「こ」のカードを見て)これは『こ』ですか、『こ』ですか?」

「『こ』は日本語にはひとつです。強いて言うなら『こ』です。」

「マダム、(「た」のカードを見て)これはどの『た』ですか?」

「『た』も日本語にはひとつです。強いて言うなら『た』です。」

私がヒンディーで苦手意識を感じている、、
「同じやんけ。」という発音の違いに入るツッコミ。
やはり耳の構造が違うんだなぁ、と実感する。

しかし、「ざ」「じゃ」の違いは分かりにくい、とか、
「えー!全然違うわ!」と私たちが感じるところは
「同じやで。」と思うらしい。

「ん」と言っても、「ぁらん」(としか私には聞こえない)と言われ、
(なぜこんなにも違うんだ・・・)と、言語奥深し。

カード練習をもっとしたい!という要望があり、
書き取りは宿題にすることにした。

「『ミックス』は日本語で何て言うんですか?」
「『次』は日本語で何て言うんですか?」
「『宿題』は日本語で何て言うんですか?」
 と矢継ぎ早に質問攻め。
やる気を感じて感慨もひとしお。

「マダム、ありがとうございました。こんばんは!」

と言って教室を去っていく生徒さんの背中に、

「それは『さようなら』だ・・・」というエールを送りつつ、
初の教壇を降りたのだった。

とても熱心な生徒さんたち。
日本で、日本企業で活躍してくれる日が来たらいいなぁ、
と心から願っている。
次の授業が待ち遠しい。






でも、正直下痢で辛かった。

2010/09/17

ジャパニーズ クラス 初授業で興奮

インド時間も夜中の2時半を回りました。
すげー眠いかもって思って帰宅したものの、
宿題が楽しくなってついついこんな時間に。

ダーハーレーアードイヒーなのに
ジーマーベンカンなんですケド。
(肌の荒れがひどいのにマジ勘弁なんですけど。)

はてさて、本日日本語クラスの初授業でした。

といっても、右も左も上も下も前も後ろも
鶏と卵はどっちが先なのかも
幸せとは何なのかも
今度のワールドカップで日本がベスト8に入れるかどうかも
裁判への漠然とした恐れは封建制下の記憶に発しているのかも
そんなことすら分からない24歳の秋。

よって、現在BHUで日本語を教えているチアキ先生が
授業のお手本をしてくれたのだ。

今はひらがなを覚えている最中で、
ひらがなの書かれたカードをランダムに見せて答えさせる
という方法を取っている。

自分が小学生だったころのことを思い出してみた。
確かに読み書きの練習はしたけれど、正直ダリィと思っていたし、
「知っとるワイ」と生意気にも思っていた。
もちろん私が生粋の日本人で、
ひらがなで書かれた本やら知育玩具に触れていたからだろうけれど。

しかし、改めて「ひらがなを初めて見た人」になって、
「ひらがなの形」をじっくり見てみると、
なるほどどうして難しいやんけ!と感じたのだ。

「ほ」「も」「は」「ま」「け」の違いを見分けることが苦手らしく、
ランダムにカードを見せると口ごもってしまう学生さんたち。

そう言われて見れば、確かに線が一本あったりなかったり、
くるんとしてたりしてなかったり、
右にはねたり左にはねたり、
でもなんとなく似てたり似てなかったり。

その他にも、「ぬ」「ね」や、「さ」「き」や、「あ」「お」など
似通ったものが多い気がする。

同じ文字や単語をずっと見ていると、
見慣れた文字が「あれ?こんなだったっけか・・・?」
感じた経験があるかもしれないが、
そんな気分になってきた。
「む」って変な形だ・・・とか。

このクラスの生徒さんは一度大学を卒業している人たち。
やる気があるメンバーらしく、飽きるだろうと思われる
「ひたすら文字を覚える練習」(星一徹か・・・?)と思われるほど熱心。

「じゃあ、次やりましょうか。」
「先生、もう一回お願いします。」

生徒の鏡!

私なんかは「家帰って復習しよう。自主勉じゃーい!」と、
「分からないところは後回し。自己責任型」だし、
あと授業英語だし、うまく質問できなかったら恥ずかしいし、
手を挙げるとか恥ずかしくてできないし、
答えてもらっても多分分かんないし、
分かんなかったら愛想笑いしてごまかしちゃうし、
というピュア・ジャパニーズ

生徒さんのやる気にすっかり感化されたのだった。

明日はついに一人で授業をする日。実質初授業。

泣かないように気をつけよう。

2010/09/15

ティーチャーはどこにいったのか

ド平日の今日、いつものように大学に行ったのだ。
朝から雨だなぁ、嫌だなぁと思っていたけど、
それでもめげずに行ったのだ。

10時からの授業と11時からの授業がある。

10時からのティーチャーは
10時15分に来て10時45分に無言で帰るという
華麗な足裁き。なんという軽いフットワーク。
ジダンもビックリ。

そして11時からのティーチャーを待つこと30分。
 時計の針は(デジタルだけど)11時15分を指していた。

そしてさらに待つこと15分。
長針が真下を向くと、さすがに「え?マジで?」という空気で満たされる。

そして待つこと30分。

ついにティーチャーは、来なかった。

下の階のオフィスに行って、
「今日ティーチャー来ないんですか?」と聞いてみた。

すると、
「うん、昨日は休みだったよ」

あーうんうん、そっかそっか、って一瞬納得しかけた自分に活を入れる。

そんなことが聞きたいんじゃない。そんなことじゃないんだ。
私が聞きたかったのは、今日 ティーチャー 来ないんですか?ということだ。
昨日のことなんて正直どうでもいい。
腹を下していたとか結婚式に出席していたとか、
そんなことが聞きたいんじゃないんだ。

「いやいや、今日!11時からの授業!
ティーチャー来ませんでしたよー!」

「うん!だから、昨日休みだからね!」

昨日休み=11時からの授業休み

その発想は・・・ないッ!
A=B A≠Cの場合、B≠Cだろうが! 
念のため英語でも言ったしヒンディー語でも言ってみた。
しかし、答えはひとつ。真実はたった一つ。

「昨日、彼、休みだからね。」

だからどうした・・・。

ここで現れた救世主。カナダ代表、コリッサ。
私が、「トゥデイ ティーチャー ホリデイ?!」とかなんとか、
ベスト・オブ・幼稚な英語を繰り出した後に、
彼女はペラペ~ラな英語でお伺いを立ててくれた。

しかし、返ってくる言葉はただ一つ。
彼女の美しい眉間に刻まれる一筋の皺。

もうなんか、あれかな、重大な機密事項があって、
今日のティーチャーの予定を聞かれたらこう答える、的な
マニュアルがあったりすんのかな。
これ以外のことは一切口外無用、的なそんなやつが。
マジックミラー越しに見られてたりすんのかな。
コロンボ的な人が「彼らの中に見覚えのある人物は?」とか
襟立てて訊いたりすんのかな。
パイプ持ってたりしてさ、スパーっと吹かしたりして。
ワトソン君・・・とかこう、なんか諭したりしてね。




物思いに耽りながら帰っていたら、
急にバイクに轢かれそうな気がして
突然バッと振り向いた。

一人、おばちゃんが
至近距離ですげービックリしてた。

バイク、いなかった。

なんだろう、心に漂う空しさは。
きっと、異国の風のせいね。

きっと、そう。

ゆるやかに、満ちてゆく

ほわりほわりと、
まるでクリームのようにとろけそうで、
とても優しく包み込んでくれそうな。

ゆるやかに、
幾度となく満ちては去ってゆく、
波のような。

とても穏やかで、
それでいて時に激しく、
私の体を通り抜ける。

春の一陣の風のような。

































そんな下痢をした。

腹が痛い。

生きたヒンディー・・・か?

まいどどうも。眠れぬ夜は私のせい。
コーヒーをガブっといったので目がギラギラして眠れまい。

最近大学でできた日本人のお友達。
彼女はヒンディーがとても上手。
しかも、教科書一辺通りの言葉ではなくて
「こういうときはこう言ってる方が多いよねー」
生きたヒンディーを教えてくれる素敵な女性です。

例のごとく、どうやってヒンディーを勉強したの?と聞くと、
「怒りだ!」と言っていた。

わかります!
「こう言ってやりたい!」とか、「ちょっと聞いておくれよ!」とか、
話したい!欲求は怒りから生まれるのが常。

だから、「私は毎日コーヒーを飲む」とかではなくて、
「アンタには関係ないでしょ!」とか、
「悪く思うなよ」という
一見汎用性のない言葉のほうが早く覚えちゃったりして。

単語も、「野菜」「犬」とかよりも
「怒る」「やめて」「触らないで」「黙って」などなど、
負のオーラが漂う一方。

でも、私の動力になっていることは間違いない!
というわけで、 最近覚えたヒンディー語。






痔が痛いなら早く帰りなよ!

いつ使おうかな・・・。

2010/09/10

新しい風が吹いているよ!

ハンカチが手放せない時期が終わり、
暑いけれど風が心地よいインドからこんばんは。

突然ですが、発表します。

だららららららら・・・・ダーン。

 








来週から大学で
日本語を教えることになりました!

ヒンディー語を勉強し始めてから言葉の面白さに気づいて、
改めて日本や日本語を見直すとこれがまた面白い。
ヒンディーで会話していると、日本語の良さもまた見えてくる。
英語やヒンディに訳しにくい言葉を通じて日本の風習が見えてきて、
どひゃー!そうだったのか!と日本再発見。
日本って面白い国だよ!日本っていい国だよ!ということを
教えられたらいいなぁ、と思っていたのだ。

そんな中、「BHU(大学)で外部の人が受けられるコースがあって、
日本語教師が足りないんだけど、やってみない?」
という
神のお言葉を賜った。
二つ返事で「やります。是非。むしろお願いします。」と言ってはみたものの、
日本語教育法を大学で勉強したことはないので、
どう教えたらいいのかは全くの素人。
毛すら生えていないツルッツルのド素人。

幸い、日本語を教えるためのテキストを日本から持ってきていたので、
読みに読み漁り、「い形容詞な形容詞」とか「て形」とか
今まで国文法を学校で勉強してきた中で聞いたことのない言葉に
いちいち「おおー!本当だ!」と驚きつつ、
自分の中で外国人に教えるための日本語文法を咀嚼してみた。
咀嚼したけど飲み込めたかどうかは別として。

生徒は3人と少ないけれど、本気で日本語を勉強したい人ばかりらしく、
その熱意に応えなければ!と鼻息荒く辞書をめくっている。
イーバカフェのオーナー、アキオ氏の奥様と協力して、
交代で授業を受け持つことになっている。
どうなることやらドキがムネムネー!!!だけど、
先輩教師の皆様に迷惑をかけつつ頑張るぞーと思っています。

ヒンディーで教えられたら私のヒンディー語も上達するでしょうし!

また、BHUに在学中の生徒が受ける日本語コースの見学も
許してもらえたので、来週から午前中はヒンディーの、
夕方は日本語の勉強で忙しくなりそう。

とにかく今、人生がすごく楽しい。

なんて、半分スキップで帰宅していたらうんちを・・・
踏みそうになったけどよけた!
うっほー!神は私の味方だーい!

と思っていたら家の門の中で大家の犬のウンコ踏んだ。
なるほど、部屋に帰るまでが遠足か。

2010/09/04

モテているのは誰?

「あなた、モテますか?」と訊かれると、
首を180度傾げたくなるような私です、こんばんは。

しかしこちらインドでは、モテモテ(死語)で困っちゃうーという有様。
言い寄ってくる男の数たるや、
まるで雨上がりの堤防でアジを釣っているかのよう。
人生には3回のモテ期があると言われているけれど、
インドで使い果たしちゃってる感が否めない。

なぜか。

それは、インドで私がすごくキレイになったから、というわけでは
残念ながらなさそうだ。
ジャパンでこれほどモテていたならば、「モノホンじゃー!」
ヨダレの一つや二つ流して湖の一つや二つ創りたくなるけれど、ここはインド。
理由はただ一つ。

私が日本人だから。

日本で働きたい、日系企業で働きたいという人は数知れず。
日本人の知り合いを作って、うまいこと結婚しちゃえば
左うちわな生活が保障されているとなれば、
カースト制度が根強く残っているここインドの男性陣も
張り切るというわけだ。

もちろん、そんな人ばかりではない。
純粋に日本人女性を好きになる人もいるだろうし、
純粋に日本企業で働きたい人も多い。
あくまでこういう人たちも多いよ、という話として
お読みください。
ただし、その見極めは非常に難しいのだけれど。

「僕は日本が大好きなんだ。本当に。」

「そうなんだ。じゃあ知ってる日本語話してみてよ」

「『どこに行きますか?』とかね。」

「他には?」

「・・・今、勉強中なんだよ。そうだ、君、教えてよ。」

云々。

「どこに行きますか?」
なんて客引きのオッサンでも知ってるわ!
そこら辺のコミッションボーイの方がうまく喋れるわい!

この、「ヒンディー語教えるから日本語教えてよ」は常套文句。
十中八九言われること間違いなし。

他にも、

「日本は本当にいい国だよね。日本に行ってみたいなぁ。」

「そうなんだ。日本のどこが好きなの?」

「君のように美しい女の人が多いでしょう?
それにとても親切だし、とても静かだしね。」

「そうじゃなくて、日本のどこが好きなの?」

「・・・ソニーとか。」

「他には?」

「と、とにかく、君みたいな美しい・・・(エンドレス)」


ソニー・ブランド恐るべし。
この、「日本大好きだけど日本のこと全然知らなーい」という輩も多い。

すごく極端な人だと、

「日本では一ヶ月の給料いくらなの?」

「人によって違うよ」

「君はいくら貰っていたの?」

「教えない。教えたくない。」

「・・・っていうことは、すごく沢山なんだね!結婚しよう!」

給料沢山=結婚しよう
なんという単細胞。これで結婚できたら世話ねーよ!
そういう輩にはこう言っておく。

「でも日本はすごく忙しい国だから、
一日20時間以上働く日もあるよ。休みの日も仕事するし、
こんな風に昼間にチャイ呑んでのんびりしたりはできないんだから。」

「・・・。」


こうして彼らは静かに去っていく。

「私ってモテるの。オホホ。」と言いたいところだけれど、
オホホもウフフもない。
「オレの父ちゃんヤクザなんだぜ!」というのと同じで、
私のバックグラウンド目当ての男性は山の如し。
私の後ろに黄金の国・ジパングがついている限り、
インドで男性を信じるというのは難しいことであるなぁ、とつくづく感じた。

もちろん、全てではないのだけれど。

あなたのお名前、なんてーの?

道を歩いていたりオートリキシャに相乗りしていたりすると
子供やおじさんからやたらと名前を聞かれる。

ただ興味本位で聞いているだけなんだろうけれど、
「みゆき」という発音が難しいらしく、何度も何度も聞き返される。
「は?何?!もう一回!」と言われるのが少々鬱陶しくなってきてしまった。

「みゆきだよ!」
「む・・・むゆーくー?」
「ノノノノノ!み・ゆ・き!」
「みょーきぃー!」
「だから・・・」

(エンドレス)

よって、今後付き合いが続きそうな人を除き、
ただ名前を聞いてくるだけの輩にはかなりテキトーに答えるようにしている。

「キャー ナーム ハェ?(何ていう名前?)」

「安全ピン」

「ワァー バホット アッチャー(超いい名前だね!)
カハーン セ アーイー?(どこから来たの?)」

「ロシア」

「ワァー バホット アッチャー(超いいね!)」


最近私は
ロシア育ちの安全ピンになったり
タイ育ちの豆電球になったり
韓国育ちに明太子になったり
ブラジル育ちのアルゼンチンになったりと
忙しい毎日を送っている。

苗字を聞かれるとさらにややこしい。
めったに聴かれることはないけれど、
学校で出席をとる際にはフルネームで呼ばれることが多々あり、
先日授業の後で先生にチョイこっち来て、と呼び出された。

「君、苗字の発音は『いちのせ』かね?
『いちのせ』かね?『いちのせ』かね?
『いちのせ』かね?」

「はい?」

「だから、苗字は『いちのせ』かね?
『いちのせ』かね?『いちのせ』かね?
『いちのせ』かね?」

「・・・(この人は大丈夫だろうか・・・。)」


「タ」行がそれぞれ4種類あり、どうやらそれで戸惑っていたようだ。
ここまで突っ込まれたのは初めてだけれど、
発音の練習をした後、後日先生に言った。

「私のファミリーネームは『いちのせ』です!」

正直、いい反応を期待していた。
私の目は『ちゃんと練習してきました先生!』と、
期待に輝いていただろうし、なんというか学級委員長的な
オーラを出していたような気がする。
『私、頑張ってます!』っていう、あんな感じを。
しかし、現実はそうは甘くないようだ。
ティーチャーは一言こう言い放った。

「・・・・・・・・・キャー?(何?)」

ええー。忘れちゃってるよ、この人。
そして忙しそうに去っていった。

先生の背中の汗のしみが揺らいで見えたのは、
涙のせいかどうかは、定かではない。

2010/09/01

授業始まったどー!

ヒンディークラスの授業が始まりました!

こーんな広い構内をひたすら歩くこと15分。















ここがヒンディー語クラスの校舎、
「ヒンディー ディパートメント」です。
















入学式だから花が飾ってあるわけではありません。
ヒンドゥー教のお祈りの花です。

教室はこんな感じ。






































おそらく12畳程度の狭い教室をあてがわれました。

クラスには韓国人4人、カンボジア人1人、ベトナム人2人、
イスラエル人1人、インドネシア人だかスリランカだかが2人、
日本人4人という、なんともアジアンな雰囲気が漂っています。

最初は文字の書き方から・・・あれ?
書き方・・・?

教科書という教科書は未だ配布されず、
先生が板書する文字で発音の練習。
文字の書き方は自分で勉強してきてね、というスタンスか。

でも、本場インド人の発音を聞いて、
英語がまったく分からなくてもなんとなく分かるようになった。

「タ」の発音が4つ、「ダ」も4つ、
「ナ・サ」がそれぞれ3つ、
「チャ・ジャ」は2つずつ、と、日本語とだいぶ違う発音に戸惑っている有様。

インド人は耳がいいのかなんなのか、
「ジューター!(靴)」と言いたいのに、
「ジューター(うそつき)じゃないよ!ジューター(靴)だよ!」
もうまるでコント。「なんも変わんねーよ!」と言うと、
「全然違うよ!」と言われる。

うーむむ、そうかい・・・?

そして2回目の授業では既に
「ハイ、知ってる単語を挙げてくださーい」とヒンディー語で
まくし立てられ、「ヒンディー語を勉強するには云々・・・分かった?!」
とヒンディー語でまくし立てられる。

わ、わからんだろう!
それを勉強しに来てるんじゃーい!!!

というわけで、予習が欠かせないという
意外とハードな感じ。
そもそもヒンディー語を勉強したい人が来ているから、
ちょこっと喋れる程度の人は多い。
周りが私の知らない単語を挙げていると、
「ま・・・負けた・・・」と密かにショックを受けている。

さぁ、負けないように勉強するか!






と思ったら停電。

もう寝ます。

ファミレス行こうぜ!

たまにはジャンクフードが食べたいぞー!ってことで、
バラナシ最大級のショッピングモールにやってきました。

I.P.Mall












映画館ありーの、最先端ファッション(らしい)服屋がありーの、
雑貨屋がありーの、ドミノピザがありーの、
いうなれば渋谷109的な存在。

キッズが戯れる小さい遊園地も完備という配慮。

お決まりのミニミニトレインで戯れる金持ちキッズ。













うつろな瞳のアヒルちゃん












ディズニーが見たら訴訟沙汰かな?ダンボくん













えーっと、何か分からない













そんなファンシーなプチ遊園地の横には
天下のマクドナルドー!!!

よく見てください。













「ファミリーレストラン」です。

そう。マクドナルドはジャンクフードではありません。
立派なファミリーレストランとして君臨しています。

誕生日パーティーを開くことだってできちゃうんです。
それ専用のスペースもあります。

ノンベジな私はマックチキン。













ポテトは血圧が上がりそうなほどの塩加減。
うーん、ジャンク!

飲み物は選べるのかもしれないけど、
基本コーラ。


うーーーーーーーん、ジャンク!

そして、そのことをインド人に話すと大抵この流れになります。

「今日どこに行ってきたの?」

「I.P.Mallだよ」

「えー!じゃあさ、じゃあさ、バルガル食べた?!」

ば・・・バルガル?

インドではRの発音をバッチリするので、
バーガーはバルガル。
ファーザーはファルザル。
マザーはマザル。

うん、バルガル、おいしかったよ。

幸せ気分の帰り道、やっぱりうんこ踏んだ。