2010/09/18

教壇に立つ。そして白になる。

本日ついに教壇に立ちました!

雨が降っていたから皆さん20分の遅刻で、
「これがボイコットか・・・」と泣きそうだったところに、
「マダム!」と言ってずぶ濡れで生徒さん到着。

年齢がさほど変わらない私をマダムと呼んでくれた!
教師扱いしてくれた!う・・嬉しい!感動・・・。
(マダムは女性教師を呼ぶときに使われる言葉。
私が老けているわけではない、と思いたい。)

「先生」と呼ばれることがこんなにも嬉しいだなんて。
ちょっと泣きそうになった。

そして授業始め。


「おはようございます。」

「おはよーごじゃましゅ!」

うう、嬉しい。
お母さん、私先生になったよ!

「始めます。」

「おねがーしましゅ!」

意外と先生してんじゃーん!
初めてなのにできてんじゃーん!

と、感動はここまで。
緊張と感動のあまり、昨日予習した授業の進め方やら、
「こういうときはヒンディーでこう言う」という記憶が
キレイさっぱりどこかに消えてしまった。

始めるって何を?何をどうやって?
わたしは誰?ここはどこ?

泣く泣くカンペ(予習ノート)を開いて、
「や」から「ん」までのひらがなを練習開始したのだった。
これだけはしたくなかった・・・とこっそり落ち込むワタシ。

教えてみて分かったけれど、日本語は難しい。
ヒンディーは母音記号と子音一つで
「か、かー、き、きー、く、くー、け、かえー、こー、かぉー」と
10の文字を覚えることができるけど、
日本語は全ての文字が違う。

短期間で全く身近じゃない、
「変な記号」のひらがなとカタカナを覚えるのは
至難だと思う。

「あ」から「ん」まで終わったので、
ひらがなカードをシャッフルして読んでもらうことにした。

「わ」「れ」「ね」の違いで戸惑い、
「た」「に」「け」の違いで戸惑う生徒さんたち。
 うんうん、分かる分かる。

意外だったのは、「ゆ」「を」を良く間違うことだった。
似ている点はあまりないように思えるけれど、
「どっちも線がグニャグニャでよくワカンネ」という
気持ちであったんだろうと推測している。

「マダム、(「こ」のカードを見て)これは『こ』ですか、『こ』ですか?」

「『こ』は日本語にはひとつです。強いて言うなら『こ』です。」

「マダム、(「た」のカードを見て)これはどの『た』ですか?」

「『た』も日本語にはひとつです。強いて言うなら『た』です。」

私がヒンディーで苦手意識を感じている、、
「同じやんけ。」という発音の違いに入るツッコミ。
やはり耳の構造が違うんだなぁ、と実感する。

しかし、「ざ」「じゃ」の違いは分かりにくい、とか、
「えー!全然違うわ!」と私たちが感じるところは
「同じやで。」と思うらしい。

「ん」と言っても、「ぁらん」(としか私には聞こえない)と言われ、
(なぜこんなにも違うんだ・・・)と、言語奥深し。

カード練習をもっとしたい!という要望があり、
書き取りは宿題にすることにした。

「『ミックス』は日本語で何て言うんですか?」
「『次』は日本語で何て言うんですか?」
「『宿題』は日本語で何て言うんですか?」
 と矢継ぎ早に質問攻め。
やる気を感じて感慨もひとしお。

「マダム、ありがとうございました。こんばんは!」

と言って教室を去っていく生徒さんの背中に、

「それは『さようなら』だ・・・」というエールを送りつつ、
初の教壇を降りたのだった。

とても熱心な生徒さんたち。
日本で、日本企業で活躍してくれる日が来たらいいなぁ、
と心から願っている。
次の授業が待ち遠しい。






でも、正直下痢で辛かった。

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