ミレニアム高校生とか騒がれていた時代は
そんなにも昔のことだったのか。
*
家に帰って服を着替える。
脱いだ服は洗濯籠に入れる。
この工程はおそらく全ての人がしていることだと思われる。
「いや、俺は家に帰ったら服着るね、逆に。」という人もいるかもしれないが、
そんな人は減量中のボクサーかはたまた変態だろう。
かくいう私もその他大勢の一人であるし、
いくら個性が尊重される時代であっても
そこは外れないでおきたいと思っている。
洗濯用洗剤を入れる。
これも人によって格差があるとは考えにくい。
排水問題がいくら叫ばれていようとも、
「私、塩で洗ってます。海に流れても大丈夫だし。」と言う人は
少なくとも私の周りにはいない。
洗う。
これだ。これですよ、私が本日気付いたのは。
お金がないので洗濯機は買わず、
(これは長期滞在でも大多数がそうだと思うけれど)
洗濯屋さんを利用しない私は専らの手洗い派。
付け置き、揉み込み、ゆすいで、絞る。
週の半分は人間洗濯機を演じている自分にハタと気付いた。機械に支配されてしまうんじゃないか、と懸念されるほど
近代化が進んでいる昨今、手絞りで腕がやけに逞しい。
パーカーとか絞りにくいからイヤ、とか普通に思っている自分がいる。
額に汗を流して、布をこすり合わせる自分がいる。
二足歩行できるロボットが現れて何年経つだろう。
3Dテレビはもはやドラえもんにも登場したという。
人センサーで便座が開くことに驚く人はもういない。
そんな21世紀。
機械文明は著しく成長を遂げている。
私、インドでパーカー絞ってる。
明らかに時代錯誤だと気付くまでに2ヶ月かかった。
慣れとは怖いものだ。
日本に戻っても、「洗濯機、イラネ。腕があるし。」と思うかもしれない。
インドでつくづく思うのは、「あれば便利なもの」は高い。
「ないと死んじゃうもの」は安い。
だから、家電は高い。
一部の野菜は安い。(値上がりしているけれど)
だから、デジカメも洗濯機もテレビも冷蔵庫も、
(少なくとも私にとっては)高い。
「あれば便利なもの」は極力買わないようにしている、
といえば聞こえはいいかもしれないが、
単にお金がないだけだ。それだけ。
だから今日も手で絞る。
これは2日に1回のルーティンワークとして
既に私の生活環境に組み込まれている。
腕が逞しくなったのも膝を打ってなるほど!と言える。
だからかな、今日絞っていたら、パンツが破けたのは。
筋トレしたい人はインドにいらっしゃいませ。
*
余談ですが、周りから「痩せたんじゃない?」と言われる今日この頃。
9キロ痩せて前回帰国し、日本で5キロ太ってインドに入国。
体重のバロメーターであるスキニージーンズがゆるい。
(体重計も買ってない。)
太った分の5キロは取り戻したんだろう。
しかしこの激しい体重の増減はなんだ。
思春期の乙女じゃあるまいし。
でもちゃんと食べている。3食。
運動量が増えたんだろう。
自転車も買ったし、引きこもる日がほとんどない。
そしてパーカーを絞っている。
これだ!
パーカー絞りダイエット。
0 件のコメント:
コメントを投稿