2010/08/24

手渡しの儀礼

入学手続きをするため、日々大学に通いつめていたのだが、
そんなときに気づいたことがある。

「渡す・受け取る」の感覚が決定的に違う
、と。

パスポートやら日本から取り寄せた大切な資料やら、
「これなくなったらマジでやばいんです」系の物を
渡さなくてはならず、「これ、どうぞ」と言って両手で渡したのだ。

すると彼は、サッと片手で「奪い去る」と、
一瞥してポイッと机に「投げた」

サッとしてポイッ!

数時間かけてようやく受け取った資料も
サッとしてポイッ!

日本がいかにサービスの国かということを思い知らされた。
例えば銀行では、お金をカウンターでおろすと
トレーに乗ったお金が出てくる。
通帳や電卓までもが、トレーに乗って出てくる。
新宿西口の某銀行では、ペンもメモ用紙もトレーに乗ってきた。
下手したら「お金様」と言ってしまいそうな仰々しさ。

一方インドの銀行では、特殊な領収書を受け取るための
書類を提出すると、ファンがぐるんぐるん回ってるもんだから
ちょっと待たされているうちに飛んでいってしまう。
「カハーン ガヤ・・・(どこいった・・・)」
焦っているのか焦っていないのか
わからないようなおっさんがノッソリやってくる。
「ニーチェー!ギルガヤ!(下!落ちたよ!)」というと、
面倒くさそうに取り上げる。

一事が万事、こんな感じだ。

だから、お金ももちろん投げ渡される。
「オラヨ!受け取りな!」と言われんばかりの横暴さ。

たとえ相手が目上であっても、
「サー、例の書類です。」と言って机にポイッ。
サーも気にする様子はない。
「オイ君、どこそこにこの書類を届けてくれ」と言われると、
サッと奪い去る
そして、「分かりました。」の返事はない

見ているとドキドキしてしまうようなやり取り。
「あいつ、教育がなってねぇよ!」って怒られちゃうよ!

「日本だと」という言葉はインドで暮らす以上意味のない言葉かもしれないが、
やっぱり「日本だとありえないなぁ」と思ってしまうのだった。

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